遺伝病フリーの赤ちゃん誕生! 進化するデザイナーベビー技術とは?
■進化する「デザイナーベビー」技術
「息子は健康そのものです。最初は心配でしかたなかったんですが、月齢の割に大きいですし、今は私も安心しています」とカルメンさんは喜びを噛みしめている。ルーカス君はシャルコー・マリー・トゥース病だけでなく、他の染色体異常の病気からも完全に解放されたのだ。また、カルメンさん夫妻は体外受精時に採集した胚を2個凍結保存してあるので、5年以内にもうひとり、子どもが欲しいと意欲的だ。そして、この新技術をすべての子供を望むカップルにお勧めしたいと目を輝かして語る。
もうひとつ、この技術の注目すべきところは、今までにないほど検査時間が短縮できることだろう。イギリスにおける既存の着床前遺伝子診断では検査に数カ月を要するが、この「karyomapping」なら2週間以内で結果が出るという。しかも、広範囲に病気をスクリーニングできるのだ。
この技術は、遺伝子操作で誕生した「デザイナーベビー」という見方もできる。だが、病気のせいで子どもを諦めなければならなかったカップルには心からの朗報に違いない。日本での認可は未定だが、一組でも多くの幸せな家族が増えることは、少子高齢化の進む日本にとってグッドニュースと呼べるかもしれない。
(文=佐藤Kay)
参考:「Telegraph」、「The Guardian」ほか
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