「豚足」の赤ちゃん誕生 ― 苦しみを助長する貧困問題=中国
ただでさえ困窮した生活を送っていたというのに、働き手である父親が姿を消してしまえば生活の苦しさは増すばかり。家庭の事を気にかけた長女は、教科書の購入に5元(日本円にしておよそ95円)が必要になったことすらなかなか言い出せなったほどだ。
■貧困が事態をさらに困難に
父親が蒸発して、すでに数カ月が経とうとしている。
「私たちは10年以上ずっと仲良く幸せに暮らしていた。(私たちにはモンユーだけでなく)10歳になる長女もいるのに、出ていく理由が思い当たらない」と、母親のミンさんは夫の帰りを待ちわびながらこう語っている。
気になるモンユーちゃんの治療だが、ニュースでこの一家の話を知った地元の慈善団体が、医療費の一部を肩代わりしはじめたということだ。回復に向かっていることを切に願うが、一方で気になるのは、姿を消して以来何の音沙汰もない父親についてだ。一体どこで何をしているのだろう。
富裕層の豪勢な暮らしぶりが注目されがちな中国だが、国民の貧富の差は極めて深刻な状況にあるとされる。また、ここ日本でも所得格差は拡大の一途をたどり、就学や健康に支障を来す子どもの実態が明らかとなりつつある。先天的難病と、その苦しみに輪をかける貧困――。今回の中国人一家の痛ましい暮らしぶりは、決して日本と無関係なものとして捉えるべきではないだろう。
(文=ODACHIN)
参考:「Daily Mail」、「News Asiantown」ほか
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