撮影:酒井透、小田部あけみ
現在、軍艦島は、『明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域』の構成資産の一部として、今夏の国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指している。同島は、国の文化財(史跡)に指定されていることから、島を形成する要素となっている護岸については、優先的に整備することが打ち出されていた。もちろん、この中には、往事、炭鉱で働いていた人たちやその家族が暮らしていた高層住宅などは含まれていない。元島民の中には、これに対して異論を唱えている人もいるが、そのような意見は、反映されることはなかった。こうした中、今後の整備計画案が長崎市から発表された。