自らの腹部を切開した男 ― 極限状態で決死の手術=旧ソ連
画像は「YouTube」より医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』のレポートによると、手術中のロゴゾフ氏は、気を失いそうになる隊員たちとは対照的に冷静だったようだ。しかし額からは絶え間なく汗が流れ、時折それを拭くように指示したという。また手術中は、虫垂がゴボゴボと不快な音を立てたり、本人がめまいを覚えて一時休憩を取ることもあったとされる。時間の経過とともにロゴゾフ氏の顔は青ざめてきたが、彼は何とか自らの虫垂を切除することに成功し、腹部の縫合までやってのけた。
その後、4日間の抗生物質投与を経て、ロゴゾフ氏の体調は快復。5日目には体温も平常に戻った。術後2週間が過ぎると、任務に復帰することもできたという。1962年、彼はほかの隊員とともに無事に帰国。2000年にこの世を去るまで診療所で医師として働くほか、医学研究所で後進の指導にも当たった。
極限状態での出来事だったとはいえ、自らに対して開腹手術を施す勇気には脱帽するしかない。自分の臓器に触れるのは、一体どんな気分なのだろう? 実にさまざまな想像を掻き立てられる話だ。
(編集部)
参考:「The Daily Mail」、「BMJ」、ほか
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