「デスバレーの動く石」の謎に新たな説が浮上! バクテリアが原因か?
ここで重要なのが微生物の働きだ。この湖の底には、原生生物のひとつであるシアノバクテリアの仲間が生息しており、滑りやすい物質を分泌している。沢山の気泡がついたその分泌物が湖底を覆いつくすことで、湖底をエアホッケーのリンクのような状態にするのだ。それならば風によって石が動いても不思議はない。
実際に水の流れに沿って、石が動いたことによる堆積物の跡があり、その向きはこの地域の季節風と同じ方向であることから、風が石を押したと結論づけた。
■“一件落着”寸前に現れた新説
今までの研究では、氷の膜が冬の間に石を包んで風による動きを助けているというものや、割れた氷が石を推し進めているというものがあった。しかし、デスバレーや今回の湖は塩湖であり、塩があることで水の凝固点が下がるため、めったに凍ることはない。したがって、氷の仕業だけとも言い切れなかったのだ。
画像は「Wall Street Journal」より論文の執筆者の一人であるマリア・エステル・サンス氏によれば、この湖の他でも似たような気候であれば起こりうるものであり、デスバレーもその一つであるという。実際に、彼女らは氷の膜説を唱える北アメリカの研究者たちと交流し、バクテリアと風の働きについて意見を交換している。
仕事の会議が長時間にわたり紛糾し、ようやく結論が出そうなところでまた蒸し返すような発言があると、なんとも言えない徒労感があるが、科学の話となると新説も興味深いものである。
(文=杉田彬)
参考:「Daily Mail」、「SINC」、「Humedales de la Mancha」ほか
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