『のび太の日本誕生』は反ヘイト・反ネトウヨ映画!? リメイク決定は陰謀か!?

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■起源説をひとつにする誘導も?

 原始時代へ戻ったのび太たちは、ドラえもんのひみつ道具で作り上げた空飛ぶ動物に乗って中国大陸へ向かう。途中、海の上を飛ぶため疲労困憊に陥るのではないかと心配するのび太にドラえもんが渡した地図は、日本列島と朝鮮半島、中国大陸が地続きになったものであった。

 物語の舞台となる7万年前は氷河期であり、海水が凍り水位が下がったため、日本と大陸は地続きとなっている。後に温暖化が進み、水位が上昇することで現在の日本列島の形ができあがるのが、およそ1万3千年前である。そこから日本史に描かれる縄文時代が始まる。

 海が干上がり、大陸とつながった場所を眺めながら、ハンバーガーを食べるククルとのび太たちの間で以下のような会話が交わされる。「日本人の先祖って氷河期にここを通って中国から引っ越してきたんだ」という会話にはじまり、何万年も朝鮮やシベリア、南の島なんかからも移住してきたらしいという会話が繰り広げられる。

 本来ならば、日本人の起源に関しては、「南方海洋民族説」「騎馬民族説」のふたつが存在している。にもかかわらず、片方の学説しか取り入れず、しかも中国や韓国が言う「日本王の家(皇室)はこちらから渡っていった家なので、我々の下だ」という主張に合わせて、アニメーション映画を作ること自体が、まさに、朝日新聞や北教組の考える内容を「ドラえもんを通して刷り込む」という陰謀が入っていることが推測されるポイントだ。

 民主党政権崩壊以降、安倍政権は抜本的な教育改革を行い、同時にネトウヨも日教組に対して強い攻撃をしかけ始めた。それに対抗すべく、ドラえもんの中に自分たちの主張を入れて、反ネトウヨ・反ヘイトの陰謀をめぐらし、そして今、公開に至るのではないだろうか?

 では、そもそも原作者の藤子・F・不二雄はどうなのか。もちろんすでに亡くなってしまっているので、何とも言いようがない。しかし、『のび太の日本誕生』には最後にこんな台詞がある。

「みなさん、よかったら僕らの国へ来ませんか。ギガゾンビも手の届かない楽園です」(ドラえもん)

 藤子・F・不二雄の言葉、そこには他者を受け入れる寛容さが描かれている。ドラえもんが言う「僕らの国」が指すものは、自然が豊かで争いごとのない平和な国「日本」であることは言うまでもない。来春公開される映画のラスト、「みなさん、よかったら僕らの国へ来ませんか」という台詞が残っているのかどうか……? 子どもに愛される素晴らしいシリーズだけに、注目していきたい。

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