思わず吹く!! 面白すぎるUFO体験談「ハイ・ストレンジネス事例」ベスト10(前編)
アメリカのジョゼフ・アレン・ハイネックは、「UFO界のガリレオ」とも呼ばれた高名な天文学者で、数々のUFO事例を自ら調査し、その科学的研究を体系化した。「デイライト・ディスク」、「ノクターナル・ライト」、「接近遭遇」など、多くの類型を定め、分類したのもハイネックである。
このようにハイネックが提唱した用語のひとつに、「ハイ・ストレンジネス」というものがある。これは、UFO事例を分類する際の指標として、事例発生の確実さをP値(Probability)、事例の異常性をS値(Strangeness)として評価したことに基づくもので、「ハイ・ストレンジネス事例」とは、その名の通り“とてつもなく奇妙な内容を含む”ケースのことを指す。こうした「ハイ・ストレンジネス事例」の特徴としてイギリスのマイク・ダッシュは、「本質的な非論理性、夢のようなイメージ、描写されたどおりのできごとが起こった可能性の低さを特徴とする報告例」と説明した。要するに、「現実ではありえない、まるで白昼夢のような事例」ということである。「ハイ・ストレンジネス事例」では、しばしば奇妙で非現実的な形態の宇宙人らしき存在が登場し、その行動も理解に苦しむ内容が多い。今回は前編と後編に分けて、それらを一挙紹介しよう。
1. パシエンシア事件
1977年9月15日午前2時20分頃、ブラジルのパシエンシアでバス運転手のアントニオ・ラ・ルビアがアブダクションされた事件。このときアントニオを拉致した宇宙人は身長1.2mくらい。脚は1本だけで、両腕は象の鼻のような棒状、かつ掌も指もなかった。
最初アントニオは、直径60m以上あるUFOを目撃して逃げようとしたのだが、青い光線を浴びせられて身体が麻痺してしまい、UFOの中に連れこまれた。そして彼は、延々と奇妙な映像を見せられた。映像は、服を着たアントニオや彼の裸の写真、田舎道を行く荷馬車、通行量の多い大通り、など雑多な内容であったが、宇宙人に襲いかかろうとする犬が反撃され、青くなって溶けてしまうという恐怖映像もあった。さらにUFO製造工場や、何百万体ものロボットの映像も見たという。その間、彼は指から採血され、のちに解放されたが、以後1カ月は吐き気や下痢、そして高熱に苦しみ、体が熱くチクチクする感覚にも襲われ働けなかったという。
ちなみに、登場した宇宙人の形状はまったく異なるが、1983年にフランスのソスベルで起きた事件でも、宇宙人は目撃者に地球で起きた戦争の映像を延々と見せている。
2. ジョー・シモントン事件
1961年4月18日、アメリカのウィスコンシン州イーグルリバーで、60歳の農夫ジョー・シモントンがUFOを目撃、中にいた宇宙人からパンケーキのような薄焼きの食品を与えられた事件。「宇宙人のパンケーキ事件」としても知られる。
その日の午前11時過ぎ、1人暮らしのシモントンは屋外で騒音を耳にし、外に出ると、鶏小屋の前で高さ3.6m、幅9mほどの金属製の物体が、地面すれすれに浮いていた。ハッチが開くと、身長1.5mくらいの3人の宇宙人が出てきた。彼等は浅黒い肌で、シモントンによればイタリア人のような風貌をしており、黒っぽいタートルネックを着ていたという。1人が水差しを掲げたので、シモントンは水を欲しがっているものと解釈、家の中で水を入れてから彼らに渡した。
UFOの中では、彼らが火を使わない鉄製の調理器を使って何かを料理していたので、シモントンが欲しいと言うと、直径7cm程度の薄いワッフルのようなものを3枚くれた。物体が飛び去った後、シモントンは早速このパンケーキを試食してみたが、ボール紙のような味がして、かなり不味かったという。
フランスの研究者ジャック・ヴァレがこのパンケーキの成分を分析したところ、塩分が含まれていないことから、「塩を抜いて料理を台無しにする」という古い妖精伝承との類似を指摘したが、食卓塩を含んでいたとする分析結果もあるようだ。
3. ヒングリー夫人事件
1979年1月4日、イギリスのブールストヌォークに住むジーン・ヒングリーが、自宅裏庭上空でオレンジ色の輝く球体を見た直後、3人の宇宙人らしき存在が室内に侵入して乱暴をはたらいた事件。
彼等は身長1.1mくらいで、全身が銀色かつ細身、背中には水玉模様で虹のように輝く大きな翼を持っていた。手足は先細りとなっていて、指はなかった。宇宙人らしき存在は室内を飛び回り、時計やラジオ、カセットテープ、まだ飾ったままになっていたクリスマスツリーなどに触れたり、ソファーで飛び跳ねたりした。夫人が止めようとすると、透明なヘルメットのてっぺんにあるライトから細い光線を発し、光線を浴びたヒングリー夫人は顔が焼けるように感じて目がくらんだという。夫人がタバコに火をつけると、なぜか3人は退散した。
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