蓮池薫さんの帰国は「占い師に予言されていた」衝撃の事実! 北朝鮮による拉致が知られる前に“当てられていたこと”とは?
あなたの家族や親しい人が突然、姿を消したらどうするだろうか。警察に連絡し、立ち回り先を探し、SNSで情報を募り、それでも行方がつかめなければ、占いなどに頼るケースもあるかもしれない。自発的に失踪する理由が見当たらず、懸命な捜索でも消息はつかめない「神隠し」と呼ばれるような状況で、突然、失踪した家族が北朝鮮で生きていた。北朝鮮による拉致被害者のなかには、拉致が明らかになる前から占い師が不思議な予言をしていた例がある。そして、拉致とは断定できない失踪者のなかにも、占い師から奇妙な啓示を受けている人たちがいるのだ。
■蓮池さんの祖母が頼ったのは占いだった
昭和53年、蓮池薫さんは交際相手だった祐木子さん(旧姓・奥土)とともに新潟県柏崎市から北朝鮮に拉致された。だが、家族は北朝鮮にいるとは想像もできず、懸命に日本で行方を捜したという。テレビの公開捜査番組に出演し、情報があれば東京や名古屋までも足を運んだ。そのなかで、蓮池さんの祖母が頼ったのが占いだったという。
蓮池さんたちの帰国後に、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会が出版した「家族」によると、祖母は当たる占い師がいるとの噂を聞くと、すぐさまその占い師のもとに足を運び、蓮池さんの行方を聞いたという。奇妙なことに各地の占い師が告げることは同じだった。「死んではいない。だが、帰ってくるまでには長い時間がかかる」と。
蓮池さんたちは拉致されてから帰国までに24年間を要した。占い師が共通して口にした「長い時間」を経て、無事に帰ってきたのである。これは偶然といえるのだろうか。
一方、警察庁が「北朝鮮による拉致の疑いが排除できない」と公表している失踪者の家族も、多くが占い師のもとを訪ねている。
支援者によると、昭和40年代に20代で失踪した女性の家族は、占い師から「外国で生きている」と告げられたという。当時は、観光目的の海外旅行が自由化されてまだ間もないころ。20代の女性が高額な旅費を払って海外に渡ったとは考えづらい。ほかにも「寒いところにいる(北朝鮮は日本よりも寒い)」「海が関係している(拉致被害者は船で北朝鮮に連れ去られている)」といった占い結果を得ている家族が複数いるのだ。
家族の多くは、失踪直後に占い師を頼っているため、ほとんどが北朝鮮による拉致が世間に広く知られる前のことだ。これらの失踪者が北朝鮮に拉致されているかは定かではない。だが、北朝鮮による拉致問題が知られるより前に、各地の占い師が口にした“北朝鮮”につながるキーワード。これらは何を指し示しているのだろうか。
(文=匿名事件記者)
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