緊急潜入! 中年男性が集う謎のデザイナーズ公衆トイレ

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 そんなオシャレに気を配る派のサーモンピンク氏と少し距離を取り、しばらく彼の行動を観察してみる。すると彼はその後もスマートフォンを片手に、何度も何度も、トイレの1F部分と2F部分とを行き来きしていたことが確認できた。また、挙げ句の果てには、まるで何かを探しているかのように、トイレの周囲をウロウロするという、なんとも不思議な行動パターンをとっていた。

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 通話の相手が誰なのか、また、どのような会話をしているのかまではわからないが、少なくともその様子は、先日見かけたおじさんをはじめ、このトイレの周辺でしばしば目撃することができる中高年男性と、まったく同一のものである。彼らは一体、何を目的にこのトイレに集まり、何故に揃いも揃って同じような行動をするのだろう。迂闊に尋ねることができない、独特なオーラを醸し出している人物たちだけに、今回は結局最後までその真相を聞き出すことはできなかった。

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「まぁ、あそこはできた頃から“そういう場所”として噂されていたけど、最近また人が増えた感じかな。うん、みんな同じようなタイプのおっさんばかりだわね。メッカよ、メッカ。…え、私? 行かないわよ! あんなところ、行くわけないじゃない(苦笑)」

 地元で隠れ家的なバーを営むというジェンダーフリー系の、とある店主は、このトイレと、そこに集う男性たちについてそう証言する。

 実際にどのようなやりとりを目的としているのかは定かではないものの、少なくともこの場所が彼らにとって、何らかの特別な意味を持っている場であることは事実なようだ。今日もデザイナーズトイレは、何らかの“つながりやすさ”を求めて集う熟年男性たちを、深緑の蔦にまみれながら静かに待ち続けている。
(写真/文=Ian McEntire)

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