※画像:『SATELLITE』(朝日新聞出版)
TOCANAでも度々インタビューに登場していただいている『奇界遺産』(エクスナレッジ)シリーズの著者、佐藤健寿氏が、今度は日本初の人工衛星写真集『SATELLITE』(朝日新聞出版)を発売した。『奇界遺産』シリーズで、世界中の人間が内包する不思議さ・不可解さを追求した佐藤氏のフィールドワークは、遺跡にとどまらず、UFO・UMA、廃墟や民俗学、奇病…と、あまりに広大だ。だが、それでも好奇心を満たすことができなかったのだろうか。なんと、今回は地球を飛び出して世界の不思議探しを始めてしまった。 世界最大の人工衛星撮影企業・米デジタルグローブ社全面協力のもと、超高解像度で捉えられた地球の人工衛星写真には確かに、我々が知らない地球という「惑星の風景」が広がっていたのだった――。 写真集は主に以下の5つのカテゴリーに分けられている。 ■その土地の環境・文化・風俗・政治・宗教・経済など人々が暮らす町や村を捉えた「聚落」 ■ビルや橋、商業施設などの建造物を俯瞰した「構造」 ■エネルギー採掘の現場にフォーカスした「産業」 ■日常生活の中ではまず目にすることのない、軍施設や刑務所などを捉えた「特異」 ■地球のダイナミズムが生み出した奇景を集めた「自然」 今回も今までと同様、編集部が特に素晴らしいと思った写真とともに、『SATELLITE』の一部を覗いてみようと思う。しかしながら、ここで紹介させていただくのは本書に掲載されているほんの一部でしかなく、紹介したくてもできなかった場所がたくさんある。この記事で地球が見せる新たな一面に興味を持った方は、ぜひ『SATELLITE』を手にとってもらいたい。