P150 クレセント・デューンズ太陽熱発電プロジェクト/アメリカ
【有名なUFO基地の近くにある謎のサークル】
米ラスベガスから北西に約300km、有名なグルームレイク空軍基地(通称エリア51)が位置する地域は見渡す限り荒野が広がる灼熱の地。その近郊トノパーの郊外に、まるでUFOのような奇妙なサークルがある。この施設は現在試験運用が進む太陽光発電プロジェクト。直径3kmのサークルにヘリオスタットと呼ばれる集光板をびっしりと敷き詰め、日中に太陽熱を吸収。その熱を中央の塔へと送って水蒸気を生み出し、タービンを回して電力を得る仕組みである。集光板を用いたこの太陽“熱”発電方式は、太陽“光”に比べて高額な太陽電池を用いる必要がなく、熱を保存して夜間でも発電できるため、次世代の発電方式として注目を集めている。