P138-139 ブラック・ロック・シティ(バーニングマン)/アメリカ
【1年に1週間だけ現れる砂漠の上の架空の街】
1986年夏、米サンフランシスコのビーチで小さなパーティが行われた。主催したラリー・ハーベイは海岸に小さな木像を持ち込み、それに火を放った。イベントは好評で、毎年恒例となる。そして4年後、参加者がとうとう500人に膨れ上がると、ラリーは場所をネバダ州のブラック・ロック砂漠へと変更。それがあの有名な「バーニングマン」となった。現在では毎年1週間だけ砂漠に生まれる架空の都市ブラック・ロック・シティを目指して、世界中から5万人以上の参加者が詰めかける。街は真北を“0時通り”としてブロックごとに“15:00通り”や“20:00通り”というように時計に照らした名前が与えられ、会期中は都市のように機能する。