生まれてすぐに袋詰めにされて殺される子犬たち、劣悪な“ガス室待ち”の環境…犬の殺処分問題について山田あかね監督が語る
■センターで生まれてすぐに殺処分される子犬たち
――ハルちゃん以外に印象に残っている犬はいらっしゃいますか?
山田 4年前くらいにセンターを取材したときの話ですが…。当時は生まれたばかりの子犬たちはほぼ処分されていたんです。袋に入った子犬が処分される部屋に運ばれるのを見るのはとてもショックでした。でも、生まれたばかりの子犬で、しかも母親がいない場合、それを助けようと思ったら本当に昼夜を問わず、自分が見てあげなければなりません。そうじゃないと生きられないからです。だから、「じゃあ山田さん、あなた連れて帰ってくださいよ」って言われても、自分には何もできない。
それで、子犬が殺処分されてゆく現状などをSNSに書くと「助けてあげてください!」とか「この文章をシェアしてください!」というメッセージが来ます。でも、彼らも自分では助けないんです。そして「あの子犬はどうなりましたか?」と問い合わせしたりする。自分が引き受けるつもりで、問い合わせするならいいんですが、そうじゃないと、保護活動をしているひとや、センターで働くひとたちの迷惑になるだけなんです。
――ただ騒ぐだけでは意味がない、と。
山田 4年間の取材を通してわかったことは、動物関係の問題において誰かを「責める」ことにはほぼ意味がないということです。ブリーダーのひとたちだって、真の悪人ではありません。儲かると思ってやったけど、うまくいかなくなったから処分している、ちょっと悪い普通の人です。そんな彼らを攻撃することでへそを曲げられたら本末転倒です。責められないように、こっそり、山奥に捨てたりしますから。それよりもブリーダーが儲かるようなシステムがあること自体を問題にするべきなんです。
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2024.10.02 20:00心霊生まれてすぐに袋詰めにされて殺される子犬たち、劣悪な“ガス室待ち”の環境…犬の殺処分問題について山田あかね監督が語るのページです。山田あかね、犬の殺処分、犬に名前をつける日などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで