中国四大奇書・生物系三大奇書… 読むドラッグもとい、読むと発狂する世界の奇書5選

1512_kisyo_00.jpgドグラ・マグラ』社会思想社

 読者を異世界へ誘い、酔狂させる奇書。日本において“三大奇書”とされるのは、読むと発狂するといわれる『ドグラ・マグラ』(社会思想社ほか/著者:夢野久作)、奇々怪々な殺人事件の謎に、刑事弁護士・法水麟太郎がエンサイクロペディックな学識を駆使して挑む『黒死館殺人事件』(沖積舎ほか/小栗虫太郎)、アンチ・ミステリー(推理小説でありながら推理小説であることを拒む)の代表作『虚無への供物』(東京創元社ほか/中井英夫)の3冊だ。では、世界には他にどのような奇書が散らばっているのだろう。

●『金瓶梅』(岩波書店ほか/著者:蘭陵笑笑生)
『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』と並び、“中国四大奇書”のひとつに数えられる『金瓶梅(きんぺいばい)』。4人の夫人では飽き足らない、薬屋を営む富豪の若旦那・西門慶が、次々に女性と淫蕩に耽る物語。富豪に群がる時代背景や、嫉妬、裏切り、陰謀、エロスなど、人間の悪い部分を音曲や詩を交え描いている。タイトルは、作中に登場する金蓮(きんれん)、瓶児(へいじ)、春梅(しゅんばい)という3人の女性から。

1512_kisyo_01.jpg金瓶梅』岩波書店


●『ネクロノミコン』(学習研究社ほか/ハワード・フィリップス・ラヴクラフト)
 スティーブン・キングなど、人気作家にも支持されるSF的要素を持つホラー小説を得意とした作家、H・P・ラヴクラフト。『ネクロノミコン』は、同氏の一連の作品に登場する架空の神話“クトゥルフ神話”の中で、重要な役割を担う魔道書となる。原典の著者は狂詩人、アブドゥル・アルハザード(という設定)。魔物の咆哮が響きわたるロバ・エル・ハリイェーの大砂漠を、孤独と絶望のうちに彷徨うアルハザードが、辿り着いた秘境で知り得た驚愕の知識がつづられているとか。

1512_kisyo_02.jpgネクロノミコン』学習研究社
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