頭に電極をつけて高圧電流を流す! 中国のゲイ治療法がヤバ過ぎる!!

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 イギリスの公共テレビ局チャンネル4が、中国の驚くべきゲイ治療の実態を取り上げた。中国のLGBT活動家の潜入取材により明らかにされたもので、ゲイに対し、“コンバージョンセラピー”と呼ばれる治療が施されているという。この施術の模様を映した動画では、体に直接電極を流し、同性に対し興奮しないように強制的に精神を“変換する”中国のゲイ治療法が映しだされている。

 最初は腰に電極を当てて2Vの電流を流し、次の場面では頭に電極をつけて高圧の電流を流す様子が映されている。全身がしびれて、うめく男性の姿は痛々しい。治療には本人が来ることもあるが、親が連れてくる場合もある。動画では、この治療法は科学的根拠がないと批判されている。

 中国において同性愛は合法とされているものの、いまだ社会的な偏見が根強い。国際都市である上海ではゲイカップルが手をつないで歩く姿が見られるものの、内陸部ではいぜん秘め事の世界だ。

 そのため、社会の目から逃れるように、世界一のゲイタウンといわれる日本の新宿二丁目に遊びに来るゲイもいるという。二丁目常連のニューハーフバーのママであるキャリーさんに話を訊いた。

中国から来た子は、日本のゲイコミュニティはこんなに明るいのかって驚いていたわね。中国にもゲイの出会いの場はあるんだけど、ものすごいアンダーグラウンドな場所みたい。日本じゃ女装したオカマが普通にテレビに出てるけど中国ではありえないみたいよ」(キャリーさん)

 現在、中国は13.5億人を超える人口を抱える。日本においてLGBTの割合はおよそ5%、またアメリカでは3.5%と言われている。これらの数字をそのまま当てはめれば、中国にはおよそ5,000~7,000万人の性的マイノリティが存在することになる。だが、実態はなかなか明らかになっていない。

「やはりカミングアウトできない子は多いみたいね。中国は一人っ子政策だから、一家に男の子がひとりしかいない。長男なのに子孫が残せないってプレッシャーは日本以上みたいよ。先祖を敬う儒教の国でもあるから、親に申し訳ないって気持ちもあって、ずっと内に秘めている子も多いみたい。中には隠れゲイと、隠れレズビアンが偽装結婚して子どもを作ることもあるみたい」(前出・同)

 中国では1997年まで同性愛行為は違法とされていた。ロシアでは現在も同性愛宣伝禁止法が存在する。社会主義圏では国家の発展に必要な人材(子ども)を生産しないゲイカップルに対する偏見はいまだに根強いのだろう。実際、同じ中華圏でも、台湾はゲイにオープンと言われる。

「今はネットが発達しているから、微信(ウィーチャット。ユーザー数6億人以上の中国最大のメッセンジャーサービス)とかを使って知り合うみたい。でも、やっぱり、まだまだ表で堂々と話すわけにはいかなさそうね」(前出・同)

 言論活動をはじめ中国ではさまざまな自由に制限がかけられている。それはLGBT当事者にも当てはまるようだ。
(文=平田宏利)

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