コンドームの神がかった性能がわかる「コンマ1秒の世界」
■日本人にもコンドームチャレンジを?
紀元前よりヤギ、ブタの盲腸や膀胱を利用したコンドームに似たものは存在していたようだが、本格的に現在のようなコンドームが登場するのは1874年(明治7年)のことである。国産コンドームとしては戦時中に使用された「突撃一番」などが有名だが、最新技術を駆使した現在のものと比べればお粗末なものだった。しかし、今では避妊具、性病予防として欠かせない一品だといえるだろう。だが、日本ではそんな進化したコンドームを利用しない人々が多すぎるということが問題視されている。
統計によると日本は年間10億個を超えるコンドームを輸出しているコンドーム大国だというのに、世界のコンドーム使用率を見ると不名誉なことにワースト3位に入っている。1位が同率でスウェーデンとデンマークで36%、日本は42%にも及ぶ。逆に世界で一番使用率が高いのはインドで80%だそうだ。日本ではエイズ人口が最も多いと言われている南アフリカとほぼ同等の数字であるが、医療の発達や危険認識の欠如から避妊に対する認識が甘くなっていると専門家は指摘している。
最近では先進国のうち、日本だけHIV感染者が増加しているというデータもでている。「コンドームチャレンジ」は賛否両論あろうが、日本ではチャレンジはしなくてもその啓発だけは受け止めた方がよさそうである。
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