プーチンが2020年アメリカ大統領選挙に出馬か? すでに米有権者から高支持率を獲得

■プーチンは今回の米大統領選に出馬する可能性があった!?

 来年に向けて大統領選はすでにはじまってしまったが、実は今回の選挙にプーチンが出馬していた可能性もあったというから驚きだ。

 2014年の2月に掲載された「Weekly World News」や「The Fire of Creation」などの記事によれば、2014年にプーチンが秘密裏にアメリカを訪れてホワイトハウスでオバマに密会したという。その秘密会談でプーチンが2016年の米大統領選に民主党から立候補することが約束されたというのだ。一体どういう理由でプーチンがロシアではなくアメリカの大統領選に出なければならないのか? それはプーチンがアメリカの弱体化を憂慮しているからだという。「弱い国には弱いリーダーシップしかない。私はアメリカのかつての栄光の日々を取り戻すことができる」とプーチンは語ったというのだ。もちろん、これらは陰謀的に囁かれている話であり、掲載されたメディアはトンデモニュースサイトではあるが、「ありえない」とは言い切れない説得力がある。

 ミシェル夫人のガードマンに変装してホワイトハウスに入ったといわれているプーチンだが、密談の中でオバマは「あなたが初めてのロシア人アメリカ大統領になることを約束する」と語り、全面的な支援を誓ったという。有権者に対して極秘裏に行なわれた調査でも、もしプーチンが出馬すれば投票するという声が思った以上に多かったということだ。たしかに、あの圧倒的リーダーシップは魅力的だが……。

 しかし2014年の時点でも、次期大統領の最有力候補はヒラリー・クリントンであったことは言うまでもない。同じ民主党から立候補を模索するプーチンには指名候補の座を得ることすらできないようにも思えるのだが、プーチンはこう言ったと伝えられている。

「ヒラリーを打ち負かすのは簡単だ」

 これはひょっとすると投票ではない“別の手段”で打ち負かすということだろうか。そして米大統領になって、ロシアとアメリカのトップに立ったプーチンは世界を“丸ごと変える”ことを目指すというが、プーチンが描く理想の世界とはどのようなものなのだろうか。共産主義に理想を抱かない現実主義者だと評する声が多いが、クリミア侵攻や日本との領土問題における姿勢をみる限り、ロシア領土を拡大できるのであれば、アメリカ大統領就任も厭わないのは明らかだ。

 2016年の米大統領選には間に合わなかった(!?)プーチンだが、今回の選挙で“影のアメリカ副大統領”になれば、その後もまだチャンスは続くのかもしれない。2020年には本当に大統領選に出馬する可能性もある……か……も!???? ともあれ、今後ますます加熱していく大統領選から目が離せそうもない。
(文=仲田しんじ)

参考:「NY Daily News」、「Weekly World News」、「The Fire of Creation」ほか

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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