【閲覧注意】10歳少年が平然と頭を撃ち抜く…「イスラム国」による少年兵養成講座がヤバすぎる!
荒涼とした砂漠の遺跡を、ゆっくりと舐めるようにカメラが進む――。おそらく、ドローンからの映像だろう。すると突然、沈黙した少年の一団が映しだされたかと思うと、その中のひとりが右の人差し指を天に突き立て、勢いよくしゃべりだす。アラビア語でなにか宣誓しているように見える。そして、すべて言い終わると全速力で駆け出した。彼が向かう先に待ち受けているものとは――。
■スパイを平然と銃殺するIS少年戦闘員
「イスラム国少年兵によるスパイ容疑者の処刑」と題された動画は、あまりにショッキングすぎて、現実から乖離しているように感じられる。だが、ここに登場するのは、俳優でも子役でもない。今、中東で起きているリアルなのだ。
本来ならサッカーでもして遊んでいそうな10歳くらいの少年が、ジハーディストからピストルを受け取る。この少年にとっては、ピストルがおもちゃ代わりなのかもしれない。そして、スパイ容疑の男を撃ちぬくと、今度は年上の少年へとバトンタッチ。バトンとなった銃を渡された少年はマスクを被り、次なる処刑者のもとへと疾走する。銃を構える姿も年かさの分だけ様になっている。
情報サイト「Heavy」の記事で紹介されている動画では3人の少年兵が、彼らの目の前に3人の捕虜を目隠したままひざまずかせている。視聴者は、これから何が始まるかおおよそ察しがつくはずだ。目隠を外された男たちは、長いこと暗闇にいたため目がよく見えていない。だが、光に目が慣れるか慣れないかのうちに脳天に銃弾を打ち込まれてしまう。しかも、両側の2人が同時に射殺され、真ん中の男だけ数秒遅れて(まるで恐怖心をあおるかのように)、引き金を引かれたのだ。彼の身体は一瞬仰け反り、そのまま息絶えた。明らかに、少年たちには残忍性が刷り込まれ、「自分たちのしていることは正しい」と洗脳されているのが見て取れる。
「Heavy」の記事より
たとえば、捕虜となった人間が、自分を処刑するのが我が子と変わらぬ年頃の少年だと知ったら、その子に銃口を向けられ、最後の瞬間を迎えるとしたら……。想像しただけで胸が潰れそうだ。イスラム国がしていることは、恐怖を最大化して戦意を喪失させ、同時にヒューマニティを打ち砕くことだ。はたして、それらがイスラムの教えにのっとっているのか、考えるまでもあるまい。
「Yahoo! Parenting」によれば、シリア北部にある少年兵養成施設では、下は5歳から銃器の扱い方、自爆の仕方、敵の殺し方まで、大人顔負けの戦闘訓練を受けているという。
「イスラム国」に対する間違った理解から志願兵になる者もいるが、ほとんどは拉致されてきたケースが多い。命がけで脱走してきた15歳のクルド人少年は「イラク北部の街に住んでいたとき、イスラム国が攻め入ってきました。自分たちはヤジディ教徒でした。でも、イスラム教に無理矢理改宗させられ、同じヤジディ教徒を殺せと命じられたんです」と涙ながらに訴える。彼は訓練を受けていた7カ月の間に、斬首の仕方を教わったと話す。
テロリストたちの“聖戦”のため、自らの心を砕き、捨て駒になることを強いられる少年たち――。今年見た中で、最も痛ましい映像のひとつだろう。
(文=佐藤Kay)
参考:「Heavy」、「Yahoo! Parenting」ほか
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