人間の脳は考えられていたよりも10倍(1ぺタバイト)記憶できることが判明!
記憶力、暗記力が低いとお嘆きの諸兄は、その嘆きは何かの言い訳であるケースがほとんどかもしれないということになる。我々の脳の素晴らしさが再認識される研究で、1度や2度試験に落ちたとしても(!?)、自身の持つ脳の潜在力を決して過小評価してはならないのだ。
■学習と記憶のメカニズムの研究にも寄与
脳の記憶容量の大きさだけではない。この研究では脳がいかに“省エネ”であるかも再確認されることになった。
「今回の研究は神経科学の分野を騒がせるものになります。我々は、いかに海馬ニューロンが低エネルギーで高性能の演算機能を有しているのか、その構造を紐解くための鍵を発見したのです」とセチノウスキー教授はソーク研究所のサイトで言及している。
一般成人の起床時の脳は20ワットのエネルギーしか消費していないという。最新型のLED蛍光灯1本分といったところだ。この省エネに優れた脳の構造を研究することで、将来は僅かな電力消費とパワフルな演算機能を両立させたコンピュータの開発に応用することができるという。
「この研究はまた、学習と記憶のメカニズムに関する研究に新たな一章をもたらすものになります」と研究チームのメンバーであるテキサス大学のクリステン・ハリス教授は語る。
ハリス教授は今回の研究で新たな研究課題が多く生まれたことを指摘している。例えば海馬以外のほかの部分にあるシナプスの研究や、学習初期の段階におけるシナプス接続の発達過程などである。
我々が頭蓋骨に中に抱えている脳の偉大さを改めて思い知らされる研究となり、人間として大いに勇気付けられるものになったのではないだろうか。人工知能に白旗を揚げるにはまだまだ時期尚早ということなのかもしれない。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「ソーク研究所」
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2024.10.02 20:00心霊人間の脳は考えられていたよりも10倍(1ぺタバイト)記憶できることが判明!のページです。記憶、脳、海馬、神経、仲田しんじ、学習、ニューロンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで