米国では“ブタ人間”が作られている?動物の体内で人間の臓器を作る「キメラ技術」の恐怖
先日、東大などの研究グループがiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使用しマウスの体内に人間の「耳介軟骨」の作成に成功した。世界中でニュースになった、動物の体内で人間の臓器を作り出すこの「キメラ技術」が話題になっている。
臓器提供者不足問題や、新薬の開発など医療に目覚しい進歩が見込まれる一方、「倫理的に許されない」「種の境界を脅かす」など批判の対象でもあるこの技術は、今後我々にどのような影響を与えるのだろうか――。
■ブタが人間のドナーに?
キメラとは、“同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていること”をいう。現在、米国ではいくつかの研究センターがキメラ技術を用いて「人間に移植する臓器をブタや羊の体内で成長させる研究」を行っているが、この研究が進めば、患者に適合する最良の臓器を作れることはもちろん、移植手術を待ち望む患者らへ1年以内に臓器を提供することが可能になるというのだ。
研究者らは、患者に適合する「ヒト-動物」のキメラを作るため、まず遺伝子操作した動物の受精卵にヒトの幹細胞を注入し“動物性集合胚”を作る。それをメスの子宮に戻し、出産させるのだが、ヒトの幹細胞を持ちながら産まれた動物は、自身の体内で人間の臓器も育てながら成長していくという。その後、それらを摘出し、患者へ移植していくのだ――。
臓器提供者が圧倒的に不足している現状では、順番を待っていても移植手術ができるまでには長い年月がかかるという。このキメラ技術の進歩は、これからの医療を一変させるともいわれており、移植を待ち望む患者たちにとっては希望の光であろう。
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2024.10.02 20:00心霊米国では“ブタ人間”が作られている?動物の体内で人間の臓器を作る「キメラ技術」の恐怖のページです。移植、臓器、iPS細胞、倫理、クローン、遠野そら、ブタ、キメラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで