手足合わせて28本の指を持つ世界イチの多指症男! 「間違って指を切り落としそうになる」=インド
「多指症」――それは先天的に手足の指が6本以上ある疾患のことである。X線写真で見ると、1本の指が2本以上に分かれているケースが多く、比較的多く出現する形状異常として知られている。有名人では、あの豊臣秀吉やサリンジャーも多指症だったというが、現代の日本をはじめとする先進国では、将来を考えて幼いうちに手術で切除してしまうケースがほとんどだ。
しかし、国によっては「多指症」の患者が崇拝の対象として扱われることもあり、複数の腕を持つヒンドゥー教の神々を信仰するインドなどでは、特にその傾向が強い。そして今、手足合わせて、なんと28本もの指を持つ男性の存在が確認され、大きな話題となっている。
■ギネスも公認「世界一多くの指を持つ人間」
「インド人もびっくり」28本指の男性とは、同国西部グジャラート州ヒマットナガルに暮らすデヴェンドラ・スタールさん(43)。現地ではすでに有名人だったようだが、その存在が世界的に認知されたのは昨年末のこと。12月には、「もっとも多くの指を持つ人間」としてギネス世界記録にも認定された。
デヴェンドラさんの手足には、それぞれ7本ずつ指が生えている。足の指は、2本が結合した状態となっているようだが、骨はしっかり7本分が形成されているという。現在、デヴェンドラさんの姿を一目拝みたいとインド国内各地から訪問客が絶えないが、そんな状況を彼自身も楽しんでいるようだ。
「この余分な指のおかげで、私は周囲からセレブ扱いですよ。自分が特別な存在であることを実感しています」
「指でちょっとした芸当をやれば、子どもたちは大笑いしてくれます。その笑顔はもう、プライスレスですよ」(デヴェンドラさん)
■多指症は「神様からの授かりもの」
もしも28本の指すべてを思い通りに動かせるとしたら、これ以上便利なことはないようにも思えるが、大工として働くデヴェンドラさんには、ひとつだけ恐れていることがあるという。それは、仕事中の事故で余分な指を失ってしまう事態だ。
「私は大工で、日々ノコギリやハンマーを使って働いています。指を間違って切り落とさないように、いつも細心の注意を払わなければいけません」
「余分な指は、完全に神からの授かりものだと思っています。これを失うようなことだけは絶対に避けなければ」(デヴェンドラさん)
どうやら、ほかの人よりも指が8本多いからといって、便利なことばかりではないようだ。また、靴は特注品でなければとても履くことができないという。それでも、デヴェンドラさんの言葉や表情からは悲壮感を一切読み取ることができない。“人と違う”自分を“特別な存在”と捉え、前向きに人生を楽しむその姿から、私たちが学べることは多いはずだ。
(編集部)
参考:「Guinness World Records」、「The Daily Mirror」、ほか
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