滅亡レベルの大災害が起きた時にとるべき行動と必需品とは? 宇宙生物学者が提案するサバイバル・ガイド

●災害時に必要な知識とは?

 博士によると、サバイバル時には電気、石鹸、炭、金属、化学物質、機械を作ることや、木から小道具を作る技術も必要だという。

 ちなみに、この調査によると、人々は応急手当、食糧の保存、作物や家畜を育てる等、より実務的な能力には自信があるようだ。しかし金属製品の修理やエンジン、機械を作ることには自信のない人がほとんどで、このタイプの作業に自信ありと答えたのはわずか5%~9%であった。

 博士は、いつ起きるかもしれない災害を年中心配することはないが、現実を把握することは必要だという。そして人々はサバイバル本能を強く持っているが、いわゆるSTEMといわれる、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)の知識が不足していると指摘する。そしてその類の知識無しでは、現代社会を再建することは難しいという。

 ダートネル博士は「Daily Mail」紙のインタビューで、このイベントで若者が社会を再構築するスキルを持っているかどうかを試し、老眼鏡やワセリンなどのありふれたモノがサバイバルに役立つこと、そして災害が起きた場合に人々が真っ先にすべきことを話すそうだ。

 米国では来るべき災害に備えてシェルターを作り、備蓄品を保管し、さらに武装までする「プレッパー」と呼ばれる人々が存在するらしい。あちらは家も広いので備蓄には事欠かないし、DIYのお国柄なのでサバイバルできそうな人が多い。

 サバイバル時に最も必要なのは機械、科学、工学分野の知識ということだが、「水を沸かして殺菌する」、「火をおこす」くらいならできそうだが「空き缶と砂で旋盤を作る」とか、「水車を作って発電」等々は多くの人には全くのお手上げではないだろうか。もう少し簡単なレベルのサバイバル講座があったら学んでみたいのだが……。
(文=三橋ココ)

参考:「Daily Mail」ほか

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