「仮面の男」の正体が遂に判明! 350年封印されたフランスの“鉄仮面伝説”の真相とは?
『岩窟王』など数々の名作を世に送り出したフランスの文豪、アレクサンドル・デュマ(通称:大デュマ)。特に有名な冒険小説『三銃士』の続編『ブラジュロンヌ子爵』の後半に登場するのが、いわゆる「仮面の男」だ。レオナルド・ディカプリオ主演の映画などを観て、頭がすっぽり隠れる鉄仮面を着けられたまま幽閉されている異様な姿に衝撃を受けた読者も多いことだろう。実はこの男、17世紀のパリに実在した人物であることが判明している。
「仮面の男」の正体については、ルイ14世(フランス王)の双子の兄、チャールズ2世(イングランド王)の息子、軍法違反を犯して逮捕された元将軍など、これまで諸説入り乱れてきた経緯がある。しかし、そのどれもが決定打に欠け、真実は闇の中となっていた。ところが最新の研究により、議論が収束する見通しだという。そう、ついに彼の素性が白日の下に晒される日がやって来たのだ。350年もの長きにわたり、厚い仮面で覆われてきた驚くべき“真実”とは――!?
■「仮面の男」は何者? なぜ幽閉された?

今月6日、海外科学サイト「Live Science」が伝えたところによると、数々の文献を調査して「仮面の男」の鉄仮面を剥ぎ取ることに成功したのは、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校で歴史学の教壇に立つポール・ソンニーノ教授だ。
「仮面の男」については、1669年に逮捕されてから1703年に死ぬまでの30年間、かの有名なバスティーユ牢獄に幽閉されていたことが知られている。そして「彼の頭部は常に鉄仮面で覆われ、誰もその素性を知ることができなかった」という話が市民の間に広まった結果、大デュマだけでなくヴォルテールなどの文人の興味をそそり、数々の伝説が生まれていたようだ。
「歴史家たちの間では、『仮面の男』の正体がユスターシュ・ドージェという人物であると考えられています。(そこまでは正しいのですが)しかしこの囚人、実は時折マスクを着けていたというだけの話であり、そのマスクも、鉄製ではなくベルベット製だったのです」
「そして『仮面の男』は、誰かの“召使い”であったことも間違いありません。問題は、果たして誰の召使いであったのかという点、そして30年も幽閉された理由なのです」(ソンニーノ教授)
そして調査を進めた教授は、ついにその答えを突き止めた。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「仮面の男」の正体が遂に判明! 350年封印されたフランスの“鉄仮面伝説”の真相とは?のページです。逮捕、詐欺、ルイ14世、仮面の男、枢機卿、鉄仮面などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
歴史最新記事
人気記事ランキング更新
- ・ピラミッドは“王墓”ではなかった?「経済安定化装置」説
- ・“人間の皮”で装丁された「人皮装丁本」その狂気の物語
- ・実在した吸血鬼 ― 胸に杭を打たれた“ヴァンパイアの墓”と、今も続く恐怖の儀式
- ・ニコラ・テスラはタイムトラベルしていた!?
- ・米露首脳会談の通訳はタイムトラベラー!?
- ・イースター島で発見された“奇跡の薬”の"不都合な歴史”
- ・ネッシーは戦時中に捕獲されていた!?
- ・古代神の知識の粋『トートの書』とは?
- ・世界中に散らばる「空飛ぶ神」、古代遺跡は宇宙人の来訪を記録していた?
- ・日本人はナゼ名誉白人なのか、歴史の裏で暗躍した死の商人
- ・ついにローマ教皇が「地球外生命体」に言及
- ・審判の日は10月29日 ―「彗星なら崩壊する」“3I/ATLAS”は偽装した宇宙船?
- ・地球を守る“シールド”が突破される
- ・ミチオ・カク「タイムトラベルは、もはやエンジニアリングの問題だ」
- ・神様を“上に置かない”生き方とは? 車のトラブルから人間関係まで… 悟り系霊能師が教える「神界との付き合い方」
- ・ピラミッドは“王墓”ではなかった?「経済安定化装置」説
- ・「この世界はシミュレーションだ」と証明する男の危険なメソッド
- ・人類史上20例、超難病「バーバー・セイ症候群」の女性
- ・「毎日4機のスターリンク衛星が地球に落下している」
- ・“人間の皮”で装丁された「人皮装丁本」その狂気の物語