不眠不休で無限に走り続けることができる53歳の男の謎!「563キロ走って疲労ゼロ」

過酷なスポーツのひとつとしてマラソンが頭に浮かぶ。長時間長距離を走り続けることは運動が苦手な人にとっては拷問に近しい。しかし、今年53歳になるアメリカのディーン・カーナーシス氏にとっては、長距離を走り続けることは、さほど苦ではないという。というよりも、いくらでも走り続けることができるというのだ。
■筋肉中に乳酸が蓄積されない特異体質
情報サイト「OddityCentral」のレポートによると、カーナーシス氏は、遺伝子レベルでレアな体質を有しており、筋肉中に発生する乳酸を発生と同時に排出する能力がそなわっているということである。
通常、人体においてはグルコースがエネルギー源となり筋肉を動かしている。その副産物として乳酸が筋肉中に蓄積されていき、この乳酸が疲労や痙攣の原因となり、乳酸が蓄積されていく過程で、脳に疲労の信号が送られる。しかし、カーナーシス氏の場合、筋肉中に乳酸が蓄積されることがなく、脳に筋肉の疲労の信号が送られないので、理論的には無制限に走り続けることが可能であるということである。
カーナーシス氏は子どもの時に、走ることに対して自分の能力に気がついたという。彼が高校生の時に、チャリティー活動の一環として、校庭のグラウンドを走り続けるというチャレンジを行った時には、他の生徒たちがせいぜい15周程度で脱落していく中、105周も走り続けていたとのことである。
しかし、高校卒業後スポーツから遠ざかり普通の生活を送っていたのだか、30歳を過ぎた時に、練習や準備もなくいきなり30マイル(約48km)のレースに参加し、途中で減速することなく、いとも簡単に完走してしまったのである。レース後も彼の筋肉は疲労した様子もなく、彼が負ったものは靴擦れでできた水疱だけであった。
■3日間不眠不休で560kmを走破
このレースをきっかけに、再び走ることに戻ったカーナーシス氏は、以降カリストガからサンタクルスまでの200マイル(約322km)のレースを11回完走する他、50日間連続のマラソンや、氷点下25度の南極マラソン、350マイル(約563km)の不眠不休のジョギングなども完全走破している。350マイルのジョギング後に行なわれたイギリスの「ガーディアン」紙のインタビューに対しては、「長距離を走ることによる筋肉の疲労感を感じることはない。問題は、3日間不眠であったことによる睡魔との戦いであった」と発言している。
もちろん彼の特異な身体能力に驚愕した医師たちは、様々なテストや調査を行った。有酸素運動の機能テストにおいては、鍛えられたアスリートと同様の結果ということであったが、乳酸性閾値の検査に対しては、どんなに高度に訓練されたアスリートであっても15分程度で限界値に達するのであるが、彼の場合1時間以上負荷をかけ続けても、乳酸値に変化は見られなかったということである。医師の見解は、遺伝子レベルの特異体質で、血液や乳酸を排出する能力があるらしいが、それを特定することはできなかったとのことである。
カーナーシス氏はこう言う。「私は、どれだけ早く走れるかには興味はない。私が気にかけるのは、どれだけ遠くまで走れるかだ」。
(文=高夏五道)
参考:「Oddity Central」ほか
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