体長2メートルの巨大ヒグマと暮らす夫婦 ― 23年間家族のようにクマと暮らす=ロシア
クマというと、その巨体で人を襲う動物だと日本では認識されることが多いだろう。事実、今年に入ってから東北地方では、すでに4人がクマに襲われて亡くなっている。
しかし、ご近所ロシアでは人とクマとの距離が近く、どうやらクマに対する人々の気持ちも日本とは大きく異なるようだ。クマへの愛情をこれでもかと見せてくれるロシア在住カップルについて、先月29日付の「Daily Mail」が報じている。
■こんな息子、見たことない!? 世にも不思議な家族愛!!
ロシアの首都モスクワに住むユーリさん、スヴェトラーナさん夫妻は一見、我々と何ら変わりないのだが、夫妻には23年間、共に暮らしてきた愛息がいる。年齢23歳、体長2m超えで体重136kgのステパンという大きなヒグマなのだ。ヒグマはクマの中でも体が大きく500kgを超える個体も珍しくない。その強靭な体がゆえ、万が一にも襲われたら……。
しかしユーリさんとスヴェトラーナさん夫妻と暮らすステパンからはその恐怖は感じられない。それについて夫妻は、生後3カ月で母を失いハンターに保護されたステパンを引き取り、現在まで実に23年を共に過ごしたことで人に慣れたのでは、と考えているようだ。
野生の動物として暮らした記憶がほぼなく、夫妻の愛情に包まれて育ったステパンが夫妻を両親と認識することは不思議ではないのかもしれない。
■カウチでテレビにお手伝い、抱っこも大好きなヒグマ!?
ステパンにはプレハブ製のような自分の部屋が与えられており、夫妻に呼ばれるとそこからノソノソと出て来て彼の1日がはじまる。ステパンの暮らしは実に優雅で、夫妻に挟まれ芝生に寝そべったまま大きなボウル一杯のお粥を食べさせてもらいつつ、ブドウも与えられる。何とも微笑ましい光景ではないか。
しかしステパンは熊なのだ。彼が食べる量は凄まじく、1日に魚、野菜、果物や卵など総量約25kgの食料をたいらげる。だがステパンも食べているだけではない。お得意のフットボールで毎日体を動かしている。
また、夫妻と一緒に庭の草木へ水をやるのを忘れない。日中は全身ブラッシングをしてもらい、テラスでくつろぐ優雅なティータイムには、好物のコンデンスミルクなどのオヤツがたっぷりついてくる。
ステパンはユーリさんに本を読んでもらうのも、カウチで夫妻に挟まれてギュウギュウの窮屈な体勢でテレビを見るのも、夫妻に抱っこされるのもお気に入りなのだ。夫妻はステパンの性格について「とても穏やかであり、何よりもカウチで夫妻に寄り添ってくつろぐのが好き」なのだと言い、もしもその巨体に襲われでもしたら……などとは微塵も考えていないようだ。
またユーリさんは6年前、自ら動画サイトにステパンと泳ぎ、じゃれ合う姿などを投稿しているが、中でも雪の積もる極寒の中、夫妻と元気いっぱいに遊ぶステパンはとても愛くるしい。ヒグマは冬眠せずに冬を越す個体もいるが、23年間、人間と暮らすステパンも映像を見る限り冬眠とは無縁のようだ。
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