火星の地表に突き刺さる“謎の円錐” ― 探査機キュリオシティが撮影した「ありえない遺物」の正体とは

火星の地表に突き刺さる“謎の円錐”―探査機キュリオシティが撮影した「ありえない遺物」の正体とはの画像1
画像は「Portal Vigília」より

 かつて火星に、我々の知らない文明が存在したとしたら…?数年前にNASAの火星探査機「キュリオシティ」が撮影した一枚の写真が、最近になって再び注目を集め、世界中の宇宙愛好家やUFO研究家たちの間で、激しい論争を再燃させている。火星の荒涼とした大地に、明らかに自然物とは思えない、完璧な形状の「円錐(コーン)」のような物体が突き刺さっていたのだ。これは、古代火星文明が残した遺物か、それとも地球外生命体のUAP(未確認異常現象)の残骸なのだろうか。

幾何学的な“完璧すぎる”形状

 この衝撃的な写真が撮影されたのは、キュリオシティの火星着陸から3556日目のこと。岩がちな斜面に、半分ほど埋まった状態で、長く、滑らかな円錐状の物体が突き刺さっている。その幾何学的なまでの完璧な形状は、周囲のゴツゴツとした岩とは明らかに異質だ。

 画像を公開したネットユーザーは、NASAの生データに含まれる色彩情報を解析し、カラー化した画像を投稿。すると、周囲の赤茶けた大地とは対照的に、物体が黒っぽい色をしていることが、より鮮明になった。大きさは、カメラの性能や距離からの計算で、地上に見えている部分だけでも5cm~8cmほどと推定されている。

火星の地表に突き刺さる“謎の円錐”―探査機キュリオシティが撮影した「ありえない遺物」の正体とはの画像2
画像は「Portal Vigília」より

地質学者が激論「自然物ではありえない」vs「化石かもしれない」

 この物体の正体をめぐり、専門家たちの意見は真っ二つに割れている。

 ある地質学者は、「地球上で知られている限り、これほどシャープな円筒形の地層が自然に形成されることは、絶対にありえない」と断言。物体の向きが、周囲の地層の流れと垂直である点も、不自然だと指摘する。

 しかし、この「絶対」という言葉に、他の地質学者たちは猛反発。「粒子の粗い画像だけで断定するのは非科学的だ」「円筒形の化石や地形は、いくらでも存在する」と、自然物である可能性を主張する。火星の地形は、時に我々の脳を騙し、人工物のように見せる「パレイドリア現象」を引き起こすことが知られている。かつて話題になった「火星の扉」も、結局は岩の亀裂が生んだ錯覚だった。

火星の地表に突き刺さる“謎の円錐”―探査機キュリオシティが撮影した「ありえない遺物」の正体とはの画像3
画像は「 Curiosmos 」より

人類の“宇宙ゴミ”か、それとも…

 最も現実的な説明として挙げられているのが、過去の火星探査ミッションで生じた「人類の宇宙ゴミ」であるという説だ。着陸時に切り離された部品などが、偶然この場所に落下したのではないか、というわけだ。

 しかし、この説にも疑問が残る。キュリオシティの着陸地点から、この物体が発見された場所までは、何百kmも離れている。一つの破片だけが、風に吹かれてここまで移動し、都合よく地面に突き刺さるという確率は天文学的に低い。

 古代火星文明の遺物か。地球外生命体のUAPの残骸か。それとも人類が捨てたゴミか。あるいは、ただの奇妙な形の岩か。

 火星の赤い大地に突き刺さる、この小さな円錐は、我々の好奇心をかき立て、そして問いかける。我々はまだ、この隣の惑星について、ほとんど何も知らないのだ、と。NASAは、この謎の物体について、まだ何の見解も示していない。

参考:Portal Vigília、ほか

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