「恐怖の干しブドウ」と呼ばれる新種のアリが発見される! 鳥肌必至のトゲトゲしい姿とは?
シンガポールといえば、高層ビルが立ち並ぶ大都市というイメージが先行するが、なんと、シンガポールの森林で「恐怖の干しブドウ」とも形容される新種のアリが発見されたとの情報が入ってきた。なにはともあれ、まずはその姿をご覧頂きたい。
「あれ、意外とカッコイイ?」と思ってしまったのは筆者だけだろうか?
新しく発見されたこのアリは、その美しさから「ミルメキナ・マグニフィセンス」と名づけられた。だが、その名称とは裏腹に「“恐ろしい”干しブドウのようだ」と感想をもらす人もいるという。
確かに、その指紋のような体表の模様が「干しブドウ」を連想させるのも無理からぬことだろう。このような模様をしている理由は、「身体を乾燥から防ぐため」や「フェロモンを体表にまとうため」など、憶測は様々であるが、生物学的な裏づけは未だされていないそうだ。この「干しブドウ模様」を“カッコイイ”とみるか、“恐ろしい”とみるかは、読者の感性にお任せしたい。
アリを見分ける上で生物学的に重要な身体的特徴は、「節刺」と呼ばれる背部の出っ張りであるという。この「節刺」の形状や向きが、新種かどうか見分ける際に大きな役割を果たすとされている。「ミルメキナ・マグニフィセンス」の「節刺」は、それまでに発見されている「フシアリ科」のアリと違い、前方に突き出している点で非常に珍しいそうだ。
写真からは分かりにくいが、「ミルメキナ・マグニフィセンス」の体長は、なんと4.5mm!いかつい見た目からは想像もできない超極小サイズだ。一体どのようにして、これほど小さい生き物を発見したのだろうか?
驚いたことに、発見者である生態学者マーク・ウォン氏は、落葉を一枚一枚裏返していったそうだ。なんとも気が遠くなる話であるが、ウォン氏は、「興味深いものを一番見つけやすいのは、森の地面なんです」と、発見を振り返り興奮気味に語っている。
シンガポールの森林は、森林伐採などが行われていないため、生物調査をするには非常に適した場所であるという。また、これらの森林では調査がさほど進んでいないことが、発見に繋がったと考えられる。
今回発見された「ミルメキナ・マグニフィセンス」の他にも多くの未発見生物が、シンガポールの森林に生息しているとみて間違いないだろう。今後、さらなる新種・珍種が発見されることを期待したい。
(編集部)
参考: 「Journal of Hymenoptera Research」、「Live Science」、他
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2024.10.02 20:00心霊「恐怖の干しブドウ」と呼ばれる新種のアリが発見される! 鳥肌必至のトゲトゲしい姿とは?のページです。恐怖、シンガポール、指紋、アリなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで