7月29日に人類滅亡! 元NASA科学者も懸念「ポールシフトと最後の審判」で無数の星が地球に落下?

 そして先ごろ、YouTubeチャンネル「End Times Prophecies」から、その日がこの7月29日であるという主張がなされたのである。同チャンネルは預言者ダニエルが記したとされる『ダニエル書』の解釈で、今年7月29日がその日であることを導き出したということだ。しかし『旧約聖書』の中のひとつである『ダニエル書』とポールシフトに何の関係があるのか? 実はポールシフトとは聖書における“最後の審判”のことであるというのだ。


■アルマゲドンが勃発して人類は滅亡へ

 実はこの話には元ネタがあったようだ。同じくYouTubeチャンネルの「Armageddon News」が2013年にアップした動画で、「ポールシフト=最後の審判」説が展開されていたのである。

「最後の審判のためにキリストが再び現れることと同時に、ポールシフトと地球規模の大地震が発生することについて検証する動画です」という冒頭の解説からはじまるこの動画は、コンピュータグラフィクスで“その日”がどういう日になるのか、順を追って説明している。事のはじまりはドラマチックだ。

キリストが再臨したその日、ポールシフトが起こる。その結果、破滅的な地震が地球規模で発生し、太陽は黒い幕で覆われたように真っ黒になり、月は血のような赤に染まる。木の実が落ちるように無数の星が地球に落ちてきて、大地震で山と島がズレて移動する

 まさにこの世の終わりを演出するに相応しい幕開けではじまるのだが、その後は世界各地の火山が一斉に噴火を起こし火山ガスが地球全体を包むという。

 そしていよいよキリストが空に姿を現し、敬虔なクリスチャンたちを天に救い上げる(携挙、Rapture)のである。こうしてクリスチャンを救った後に世界最終戦争、アルマゲドンが勃発して人類は滅亡へ向けて突き進むのだ。ここから先は基本的に“キリスト教原理主義”の終末論が説明されていくのだが、特徴的なのはイスラム諸国を誇張し過ぎるくらい明確に反キリスト勢力に据えている点かもしれない。

 はたしてこの地球は本当にあと数日でポールシフトに端を発する“世界の終わり”に突入していくのか。ポールシフトには対処のしようもないが、せめて地震に対する備えだけでも今一度確認しておきたいところだ。
(文=仲田しんじ)

参考:「Mirror」、「Metro」ほか

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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