プーチン側近が開発する“あらゆる人・モノ・金の動きをスキャンする”最終兵器「ヌースコープ」が恐ろしすぎる!
■「ヌースコープ」で世界の覇者はロシアになる!?
「ヌースコープ」について、クレムリンから何の公式発表もない現在、もちろんそれ以上のことは知る由もない。しかし過去の経緯から、プーチン大統領のあらゆる政策に側近たちの声が色濃く反映されていることは紛れもない事実だ。
たとえば、クレムリンによる厳しい情報統制の実現には、大統領補佐官であるウラジスラフ・スルコフ氏が大きな役割を果たしたと考えられている。現地で「政治を民営化した人形遣い」の異名を取るスルコフ氏は、「制御された民主主義」を提唱し、プーチン大統領は彼の理論を実行したにすぎないとの見方もある。ロシア政府の公式発表は、嘘と真実が巧みに織り交ぜられているとの指摘もあるが、その背後には常にスルコフ氏がいたというわけだ。
つまり、今後アントン・ワイノ氏の思想や主張が、ロシアの政策決定に大きな影響を及ぼすことは既定路線と考えられるのだ。独裁色を強めるプーチン大統領とロシア政府にとって、「あらゆる人・モノ・金の動きをスキャンするデバイス」はまさに最終兵器、何としても手に入れたいだろう。すでに「ヌースコープ」の製作と稼働にゴーサインを出していたとしても何ら不思議ではないのである。もしもそれが実用化されれば、世界の経済と安全保障はロシアの手中に収まってしまう可能性も決して否定できない。「ヌースコープ」をめぐるクレムリンの動きから、今後も決して目が離せない。
(編集部)
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