古代マヤ文明、謎すぎる10の秘密! 猿型頭蓋骨から謎の儀式まで
3. 高度な水事情
2009年、考古学者らの研究チームはマヤがどのように噴水やトイレ等の水圧をコントロールしていたのかを突き止め発表した。スペインによる侵略以降に確立されたと広く信じられていた水洗事情だったが、それ以前にも可能であったことが証明されたのである。
メキシコ・チアパス州パレンケにあるマヤ文明の古代遺跡で発見されたのは、非常にユニークで複雑な仕組みのものだ。約6,000人の住民と1,500の建造物があったと推測されているが、古代マヤ人は“ラカムハ”と呼ばれた9つの主要な水路と56個の泉、数メートル規模の小さな滝を何百も作り上げて水の供給を調整していたのである。
研究が進み、このパレンケの優れた水圧技術はこれまでの想像よりはるかに早い西暦750年までには完成していたことが判明している。
2. マヤ式サウナ
古代ローマ人が風呂好きであったことは知られているが、マヤ人も実はそうであったらしい。もっともローマの立派に装飾を施した巨大な浴場に対し、こちらはごく簡素なものではあるが。
2000年代初頭に、ボストン大学の考古学者チームはベリーズ北部にあるマヤ遺跡クエヨで謎の小さい建物を発見した。後の調査でこれは蒸し風呂小屋であったことが判明、古代マヤ人は遅くても紀元前900年代より活用していたことがわかったのである。
トロピカルな気候に暮らしたマヤ人がなぜ蒸し風呂を多用したのか? 主に三つの理由が挙げられる。純粋に身体の汚れをとるため、汗を出して病気を追い出し健康を回復させるため、そして穢れを祓ったり霊的な交信を行うために使用されたのである。
1. 生死をかけたスポーツに使用・猿型頭蓋骨とは
マヤ人が好んだスポーツに、二つの対立するチームに分かれて一つのボールを膝、尻、肘のみでパスを回していくものがあった。プレーヤーは嫌でも真剣にならざるを得なかったが、それはなんと負けたチームはゲーム終了後に生贄にされてしまうという過酷なルールであったからである。
また、怪我から身を守りつつ動作を機敏に行う方法として、プレーヤーは手首用のプロテクターなどを含む異なる種類の衣服を身につけて工夫していたという。例えば写真の奇妙な猿の形をした頭蓋骨は、特殊な手首用リストとして使用されたものである。マヤの人々は死んだ後でさえスポーツを続けると信じていたようだ。
丁寧なことに、死後のスポーツ用に現世で着用する衣類とは異なる石のプロテクター類を作成していたらしい。それらは墓で頻繁に発見されている。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Listverse」、「New York Times」、「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊古代マヤ文明、謎すぎる10の秘密! 猿型頭蓋骨から謎の儀式までのページです。マヤ、古代、遺跡、Maria Rosa.S、文明などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで