古代マヤ文明、謎すぎる10の秘密! 猿型頭蓋骨から謎の儀式まで

7. 知られざる王朝間戦争

 2013年、1500年前の石でできた記念碑がグアマテラにあるマヤの寺院で発掘された。石碑には細かく絵が彫り込まれており、これには西暦564年に二つのマヤ王朝間で起こった7年にわたる戦争が描かれているという。

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 学者らは石碑がチャック・トック・イチャークという名の王を記念して造られていることを突き止めており、また政治的混乱により死亡した後に息子である王子が王位に就いたことも判明したという。

 石碑に描かれた王の名はこれまで全く無名であり今回初めて世に知られることになったため、今後の重要な研究資料のひとつに加えられるだろう。

6. マヤ市民の日常

「メソアメリカのポンペイ」 と呼ばれる、1976年に発見されたエルサルバドルの考古遺跡ホヤ・デ・セレン。火山灰層に埋もれる形でマヤ農耕民の集落がほぼそのまま保存されている。最近の調査で、住民たちは上層階級から支配や影響を受けずに生活していたことが判明した。

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 建築物や農作物、宗教的活動や経済に至るまで彼等には自治権があり独立していたのだ。上層階級に支配されたほかの農耕民集落と比較すると、その自由度は顕著だという。


5. 滅亡を引き起こしたマヤの大災害

 マヤの謎といわれるひとつに「なぜマヤ文明が滅びたのか?」がある。マヤは極めて高度な文明と優れた技術を持っていた。天文学や数学についても深い理解があり、立派な都市を築くメソアメリカ文明の最高峰であった。

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 滅亡した原因について侵略説や市民戦争説など多くの説が唱えられたが、おそらく一番もっともらしいのは深刻な気候の変化(天災)を理由に挙げたものである。事実、マヤ文明は2回の猛烈な干ばつに襲われて数十年に渡り苦しめられたという。1回目は9世紀に、そして2回目は11世紀に起きている。

 学者たちは最初の干ばつでマヤ地域の南側に位置していた都市が複数壊滅し、次の干ばつで同じく北側の都市も機能を失ったと推測している。


4. マヤ文字の新説

 この象形文字の起源について、研究者の間ではメキシコのオアハカ地方でプレ・コロンビア文明を形成していたサポテク語から派生したというのがこれまでの通説であった。

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 だがグアマテラのサン・ バルトロ(後期マヤ文明の祭祀センター)にあるピラミッド内で新しく発見された文字により、マヤ文字はさらに150年ほど遡ることができ、かつより複雑なものであったことが指摘されている。

 マヤスタイルとも言うべき独自の完璧な書体が発見されたことによりこれまでの通説が覆されることとなったのである。判読作業はこれからで、今後のさらなる研究が待たれている。

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