前代未聞の“氷上ミステリーサークル”出現! 宇宙人か、極秘兵器か?「閉ざされた町」と巨大歯車模様の謎=ロシア
■湖に近いスネジンスクは“閉ざされた街”
過去には、ロシアのバイカル湖やスウェーデンの湖などでもリング状の円を描いているミステリーサークルのような模様は幾度も目撃されていて、宇宙人説、いたずら説など物議をかもしていたが、この真円に近い氷上のリング模様については、自然現象の一つとして説明がつくものであるという。
たとえば、湖底からメタン系のガスが放出されていると、湖に張られた氷の下側から温められて、冷たい部分と温かい部分の境界線に模様が浮かび上がったり、湖底特有の地形が影響し、閉じ込められた水が一定の流れを生み出し、それが温度差になり模様を作り出したりするケースなどである。しかし、このシナラ湖で見られる模様は、自然が生み出した造形ではなさそうだ。
また、湖に最も近い町であるスネジンスクは、かなり闇が深そうな町でもある。平たくいえば、外との接触を禁じられた「閉ざされた町」、つまりスネジンスクに行くためには、当局の許可が必要なのである。1940年代からソビエト連邦の核兵器開発の秘密拠点のひとつであり、1957年には核燃料の生成過程での重大事故によって町全体が一時的に強制退去となり、その後も1992年まで一切の外国人の訪問が禁止されていた。1992年以降は公式には外国人の訪問が禁止されているわけではないが、いまだに「閉ざされた町」であることに変わりはない。
こういった土地柄もあり、この氷上のミステリーサークルには、さまざまな臆測が飛び交ってきている。はたして、単なる偶然が重なりあってできた自然現象なのか、それとも宇宙人が絡むエイリアン事件なのか、あるいは政府の兵器開発をめぐる陰謀が絡んでいるのか、その核心はわからないままだが、さらなる続報に期待したい。
(文=高夏五道)
参考:「Mysterious Universe」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊前代未聞の“氷上ミステリーサークル”出現! 宇宙人か、極秘兵器か?「閉ざされた町」と巨大歯車模様の謎=ロシアのページです。宇宙人、ロシア、兵器、ミステリーサークル、湖、高夏五道、氷などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで