4千年前の『考える人』がイスラエルで発掘される! ロダンは古代イスラエル文明から着想を得ていた!?
■アムル人の埋葬品か?
小像とともに発掘された水差し状の器は卵型で、大きさ18cmほどとかなり小型だ。その水差しの上に、小像がちょこんと腰を掛けた作りになっている。水差しの首部分に、小像を乗せるための椅子が設けられているが、それがオリジナルか後に追加されたものであるかは現時点では分からないそうだ。メトロポリタン美術館によると、これらが製作された紀元前2000年頃は、イスラエルから地中海東部を含む地域レヴァントで文明が栄えた中期青銅器時代で、アムル人と呼ばれる遊牧民が同地に居住していたという。
今回の発掘では他にも、矢尻、斧の刃、ダガー(短剣)、羊やロバの骨などが見つかっていることから、この小像は当時の重要人物の遺体に供えられた埋葬品という説が有力のようだ。イタッチ氏による、小像も含めて、これほど豪華な埋葬品の数々がイスラエルで発見されたのは初めてのことだという。
それほど贅沢な埋葬品を贈られた人物は一体何者なのだろうか? それは今となっては知る由もないが、もしかしたら、この小像は故人の生前の姿を象ったものだったのかもしれない。いずれにしろ、古代人も我々と同じように悩んだり、物思いに耽ったり、ただボーっとしていた(?)と思うと、どこか彼らに親しみを覚えるではないか。
(編集部)
参考:「Live Science」、「New Scientist」、ほか
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