急速に普及する電子タバコ、本当に害は少ないの? 海外電子タバコ事情を独自取材
■電子タバコ利用者の若年化に国の反応は!?
アメリカ・ネバダ州にある「砂漠研究所」のアンドレイ・クリストフ博士は、「電子タバコは実に多くの種類のフレーバーを提供していて、特に若年層を魅了しています。しかし、電子タバコの利用者数の増加によって、現在のユーザーや、これから利用しようとする人たちの健康に悪影響が及ぶ可能性が懸念されています」と述べる。
2007年に初めて電子タバコを販売したイギリスでは、現在300万もの人々が電子タバコを使用している。イギリスではこの2~3年、禁煙を目指す人の間でパッチやガムに代わって電子タバコが普及しているが、18歳未満に販売することが違法でありながら10代の若者の間で使用されていることが問題になっている。事実、2013年に5%だった未成年の電子タバコ利用率が、翌年には8%と上昇しており、これについて専門家は「未成年が通常のタバコを吸うきっかけになるのではないか」と危惧している。
電子タバコに使用されるリキッドは、実に8千種類にも及ぶフレーバーが販売されていると世界保健機関(WHO)が2014年に報告しているように、その需要の高さが伺える。しかしその中には、市販のキャンディやバブルガムなど、子どもや若者に魅力的なフレーバーも多数含まれており、電子タバコ利用者の若年化を懸念する声もある。
それに対して、イギリスで2010年に発足された電子タバコ産業貿易協会(ECITA)は、「これまで公表された有毒物質のデータは、使用時に発熱体に極めて微量なリキッドが触れる際に起こるオーバーヒート状態のものであり、このようなレベルの数値は現実の世界とはかけ離れている」との見解を示している。
■アメリカの電子タバコの現状は…?
イギリスの後を追う形で電子タバコを販売し、その市場が2012年頃から拡大を続けているのがアメリカだ。2015年には50億円に急成長し、2017年には100億円の利益を上げるのではないかといわれている。車で走れば10分圏内に電子タバコの専門店が3~4店舗が見られるここ、テキサス北部で現在の電子タバコ事情を覗いてみた。
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2024.10.02 20:00心霊急速に普及する電子タバコ、本当に害は少ないの? 海外電子タバコ事情を独自取材のページです。健康、禁煙、清水ミロ、FDA、電子タバコなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで