急速に普及する電子タバコ、本当に害は少ないの? 海外電子タバコ事情を独自取材
小さな店内に座るスタッフのジョシュさんは、電子タバコについてにこやかに、そして丁寧に教えてくれる。こちらでは何と呼ばれるのが一般的なのかと聞くと、E-シガレットを略した「Eシグ」、そしてバッテリーが大型化したタイプの物は「ボックスモッド(Box Mod)」と呼ぶ人が多いとのこと。
客層を訪ねると、下は19歳から上はなんと96歳までと幅広いが、その多くは通常のタバコを止めたくて電子タバコに移行した人たちなのだそうだ。ニコチン入りのリキッドで、徐々にニコチンの量を減らして行き、最終的にはフレーバーのみのリキッドに落ち着くのが理想的な形だとジョシュさんはいう。しかし2016年8月、突然アメリカ食品医薬品局(FDA)が規制を厳しくしたことで新しいフレーバーの申請が出せず、ビジネスは順調とは言い難い状況にあるようだ。
これまでに報道されている電子タバコの危険性を知った上で、ジョシュさんは「それが本当ならば残念なことだけど、今はまだ確かではないと思うんだ。僕はタバコを止めたい、そして止められたという人たちのために提供していきたいと考えている。それに、ここが色々な人たちの交流の場になっていることは、とても素晴らしくないだろうか」と笑顔で語ってくれた。
タバコが健康を害するといわれ、喫煙行為が次々と規制される中、驚くほどのスピードで市場を拡大する電子タバコ。アメリカでは、危険性を訴える情報の発表後も売り上げが大きく落ち込むことはなかったとされてれいる。日本でも、連日のように電子タバコについて報じられているが、ネットで驚くほど多種類のフレーバーが売られているのを見ると、日本でもその需要は増えているのだろうか。政府や電子タバコ産業貿易協会のこれからの動きに注目したいところだ。
(文=清水ミロ)
参考:「Mirror」、ほか
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