冥王星に500メートルの氷製高層ビル「ペニテンテス」が乱立! NASA科学者も困惑、宇宙人ホテルか?
■氷の搭は宇宙人の住居?
科学的な説明は以上だが、ここでオルタナティブな可能性を指摘しておかねばなるまい。ペニテンテスが地球外生命体の住居である可能性だ。「何を馬鹿なことを……」と首をかしげる読者もいるかもしれないが、極度に温度の低い苛酷環境では氷こそ最高の住宅建材だと言われており、実際に昨年開催されたNASAの火星住宅コンペ「3D Printed Habitat Challenge」では、氷壁を用いた作品が1位に輝いたのだ。
建築家・曽野正之さんが考案した「ICE HOUSE」は、火星にふんだんに存在する氷を3Dプリンターで造形して作成される。氷は放射線を遮る効果を持つが、光の透過性が抜群であるため、火星の環境にピッタリなのだという。日本の降雪地域に伝わる「かまくら」のような断熱効果にも期待できる。
太陽から最も遠く離れた冥王星の極寒環境では、氷の家こそ最も合理的な住居ということができるだろう。スウェーデンに実在する氷製ホテル「アイスホテル」のように、宇宙人らの憩いの場になっているかもしれない。その上、大気の活動と水分があれば、生命が存在する可能性がグッと高まる。
とはいえ、有人火星飛行も実現していない現在、人類が冥王星に降り立って彼らの生活実態を調査することは不可能に等しい。真相が明らかになるのは50年後、100年後、数百年後といったところだろうか……。今はただ、宇宙の片隅で孤独に調査を続ける「ニュー・ホライズンズ」の活躍に期待するしかない。
(編集部)
参考:「Science Alert」、「NASA」ほか
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2024.10.02 20:00心霊冥王星に500メートルの氷製高層ビル「ペニテンテス」が乱立! NASA科学者も困惑、宇宙人ホテルか?のページです。NASA、火星、冥王星、ICE HOUSE、ニュー・ホライズンズ、ペニテンテスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで