「この宇宙は複雑な二次元世界、3D映画のようなもの」英物理学者らが主張! ホログラフィック宇宙論の復権か?
2次元か3次元か……。秋葉原方面ではメインテーマともなり得る嗜好性(!?)をめぐる議論だが、実は宇宙論の世界でも2次元か3次元かが問題になっている。いったいどういうことなのか。
■この宇宙は「広大かつ複雑なホログラム」
はじめにビッグバンありき――。宇宙の成り立ちを説明する理論として、多くの賛同を得ているのが宇宙のはじまりにビッグバンがあったとするビッグバン理論だ。
このビッグバン理論を強力に支持する現象が、宇宙空間で観測される宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の存在だ。欧州宇宙機関 (ESA)の人工衛星・プランクなどから観測されているCMBは、宇宙空間の全方向からほぼ等しく観測されるマイクロ波である。専門家らはこのCMBは、壮絶な大爆発であるビッグバンが起きた後の名残りであり、そしてビッグバンによって形作られた創成期の宇宙が光速を越える膨張によって生まれたというインフレーション理論をサポートするものにもなるという。
ということで、ビッグバン理論&インフレーション理論で宇宙論については一件落着、かと思いや、そこへ待ったがかかったようだ。先日、英・サウサンプトン大学をはじめとする、カナダ、イタリアの合同研究チームが物理学系学術誌「Physical Review Letters」で発表した研究は、この宇宙は「広大かつ複雑なホログラム」であると主張している。そしてもちろん、ホログラムであるということは幻影でありその本質は2次元であるというのだ。そしてこれは、1990年代に議論されたものの現在はやや下火となっている「ホログラフィック宇宙論」を復権させるものでもある。(トカナ過去記事も参照(ヴァーリンデ宇宙論))
研究チームは、一般の人々の宇宙観を覆すホログラフィック宇宙論をサポートするじゅうぶんな確信を得たと表明している。この宇宙はホログラムによって3Dで“演出”されており、その本質は体積のない2次元の世界であるという。つまり我々が今目にしている世界は、2次元の世界から見かけ上の3次元の世界に“変換”されているものなのだ。宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の正体は、決してビッグバンの名残りなどではなく、いわば映画館の映写機がスクリーンに投影する光のようなものだということだ。
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