解体業者に聞いた! 教育勅語の石版、札束に弾丸…「現場で出現したヤバイ品々7つ」埋蔵金より凄すぎる!【画像アリ】
5、狩猟用散弾銃の装弾
中でもしばしば出てくる上に面倒臭いデモノが、狩猟用散弾銃の装弾(ショットシェル)だそうです。
そのほとんどが、明治時代に開発され、戦後も狩猟に使われていた「村田式散弾銃」の装弾とのこと。村田銃は漫画「ゴールデンカムイ」にも登場しています。
これら装弾は、少量なら穴を掘って埋めてしまうそうですが、大量に出てくるとさすがに警察に届けて処分せざるを得ないといいます。
ただし「散弾銃の本体」や「拳銃」「拳銃の弾丸(実包)」は、未だに出てきたことがないそうです。
6、危険物
まれに出てくる厄介物が「現在では使用禁止となっている農薬」だそうです。本来ならば専門業者に処分を依頼しなければならないのですが、埋めるのも面倒になってその辺りにぶちまけて処分したところ、異臭騒ぎとなって消防救急警察が総動員、短期間の営業停止処分を食らってしまったとのこと。
これ以外にも古いゲームソフトや模造刀などのおもちゃ、ビデオや漫画なども出てくるのですが、それらは処分されるのを待つばかり。欲しいものがあれば自由に持ち帰れるそうです。
●解体屋=トレジャーハンター?
最後に、先述したTwitter炎上の原因となった、現金関係についてのお話です。
「当たり前のことですが、まとまった現金や高価な物品は、お金持ちの家からしか出てきません。普通の現場で見つかるのは小銭、500円ぐらいの記念硬貨、千円札、多くて小銭の詰まった貯金箱程度のものです」
「見つけた中でも一番の大金は、封筒に入った50万円の札束です。すぐさま懐へねじ込みたかったのですが、この時はたまたま近くに同僚がいて、驚いて声も出しちゃって……いや運が悪かった(笑)」
また、最近になってはじめたという、新たな試みがあるそうです。
「大きくて古いお屋敷に限った話ですが、大黒柱の周辺を1~2メートル程度の深さまで掘っているんです。ごく稀にですが、昔の人が埋めたお宝が出てくるんですよ。それを見つけた同業者から聞いてはじめたことなんですけど……。重機を使えば簡単に掘れますし、下手な埋蔵金伝説を追いかけるより、大黒柱を掘っていたほうがよっぽど現実的ですよ」
「ひと昔前の話ですが、建築作業中にアタッシュケースを掘り当てて、その中に五千万円ぐらいの現金が入っていた、なんて事件があったんですよ。あれは完全に解体屋の負けですね、もうちょっとよく探せばよかったのに。今でも家の下に埋まっている埋蔵金って、結構あると思いますよ」
話を聞く限りでは、とても楽しげで景気の良さそうな感じを受けます。しかし話を聞かせてくれた人物も含め、その同僚、さらには社長までもが「解体業だけは絶対にやめておけ」と口を揃えるような、非常に過酷かつ危険な職業です。
最も身近なトレジャーハンター、と言えるかもしれない解体業。人材は常に不足気味、新規参入者はいつでも大歓迎とのこと。
(取材・文=たけしな竜美)
■たけしな竜美
オタク系サブカルチャー、心霊、廃墟、都市伝説、オカルト、神話伝承・史実、スマホアプリなど、雑多なジャンルで記事執筆、映像出演、漫画原作をしています。お仕事募集中です! Twitter:https://twitter.com/t23_tksn
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