嗅覚の衰えは「死の前触れ」であることが判明!
嗅覚の衰えは「死の前触れ」であることが判明! 原因不明、為す術なし
嗅覚の衰えが“早死に”を招くという驚愕の研究結果が発表された。英紙「The Telegraph」(3月22日付)が報じている。
■嗅覚の衰えは死の前触れ
意外に思われるかもしれないが、嗅覚と健康の関係は医学界でしばしば研究されるテーマの1つだ。というのも、認識力の衰退は、人間の嗅覚をつかさどる第1脳神経と呼ばれる部位にまず影響を及ぼすため、アルツハイマー病や認知症では嗅覚に異常が出やすいといわれているからだ。
これまでにも、米フロリダ大学の研究で、スプーンに盛られたピーナッツバターを匂いだけでどれくらいの距離から認識することができるか計測したところ、アルツハイマー病の患者たちは、平均して右の鼻腔よりも10センチ以上近付かなければ、左の鼻腔でピーナッツバターを認識できないという、奇妙な左の鼻腔の衰えが判明している。
だがこの度、ストックホルム大学の研究チームが、医学誌「Journal of the American Geriatrics Society」に発表した研究成果により、嗅覚の衰えは、認知症どころか早期死亡とも関係していることが明らかになったのだ。
研究チームは、今から10年前に40~90歳の1774人のスウェーデン人を対象にフルーツやスパイスなど13の異なる匂いを認識できるかテスト。その結果と10年以内に死亡した被験者との相関関係を調べたところ、認識できない匂いが増えるほど死亡リスクも高まり、完全に嗅覚を喪失した人に至っては10年以内の死亡率が19%も高いことが分かったという。

同大学のヨナス・オロフソン博士は、具体的な生物学的プロセスの解明は今後の課題としつつも、豪紙「The Australian」(3月23日付)に2つの可能性を語っている。
1つは、嗅覚が身体の再生能力を測る測定器である可能性。嗅覚神経は自己修復能力のある幹細胞を持つため、嗅覚の衰えは自己治癒能力の衰えを示しているという。そして2つ目の可能性は、嗅覚神経が呼吸器や中枢神経系に悪影響のある化学物質への蓄積曝露の基準として表れている、というものだ。
「最近、昔ほど匂いに敏感じゃなくなった」と感じている方は、健康面に何らかの問題を抱えているかもしれない。思い当たる節があったら、なるべく早く医療機関に相談することをおすすめする。
(編集部)
参考:「The Telegraph」、「Newsweek」、ほか
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