アブダクション体験の“拉致された状態”を科学で解き明かす! 「ローブ感度」と「睡眠まひ」が関係か?

 映画『未知との遭遇』(1977年)など、往年のSF作品のモチーフとしても大活躍してきた“アブダクション体験”。宇宙人との遭遇体験だと信じられてきた事件の真相について、海外メディアが報じている。


■抜け落ちる記憶の謎

 暗い夜のハイウェイで不思議な光を目撃し、その後数分間から数日間、すっかりと記憶が抜け落ちてしまう――。このような体験は、いわゆる「失われた時間」(missing time)として世界中で報告されている。

 記憶の途切れ目に何が起こっていたのか? たいていの場合は宇宙人の関与を前提として語られるのが常である。UFOの内部でエイリアンと対峙し、得体の知れないチップを体内に埋め込まれる。全てが終わって車の運転席へ戻されると、肝心の記憶は失われる。

 近年ではこうした超常現象を解明するために、多分野から本格的な研究が重ねられている。

アブダクション体験の拉致された状態を科学で解き明かす! 「ローブ感度」と「睡眠まひ」が関係か?の画像1 「Daily Mail」の記事より

■相次ぐ報告はねつ造の証拠か?

 一般論として語るなら、宇宙人による誘拐があるとすれは、ごく少数の人々が経験して然るべきものだろう。さりながら、米大手シンクタンク・ローパー世論調査センターの調べでは、数の正確さこそ問われているものの、30年間で約370万人ものアメリカ人が宇宙人による誘拐を経験しているというのだ。

 頻発する宇宙人との接触について、懐疑的な立場からは、金銭的利益や社会的利益のためにねつ造されたものに他ならないとの声も寄せられる。UFOの墜落の有無が取り沙汰されたロズウェル事件においても、『宇宙人解剖フィルム』として知られる作り物の映像が大々的に公開され、無用の混乱を招いた例がある。

 とはいえ、このような経緯に触れたとしても、宇宙人による誘拐を経験した人々の大部分が偽りを述べていると決め付ける理由にはならない。以下より、心理学者らが提示する、科学的な裏付けにもとづく考察を確認していこう。

■想像力に富む誘拐経験者

 考察によれば、宇宙人による誘拐を経験した人たちには、白日夢に陥りやすいという共通した傾向が見受けられる。彼らは精神的に不安定な状態にはなく、目立つ病歴もない。しかし、数々の事件に関する証拠が示すところによると、彼らは手の込んだ妄想にふけるとき、想像と現実を混同している可能性があるとのことだ。

 また、生活上のストレスを引き金として、心の働きが現実から切り離されてゆく“解離”の症状という観点で説明することもできる。

 白昼夢や解離が引き起こされる背景には、幼児期のトラウマや、催眠術による暗示が存在している。1961年、アメリカ北東部・ニューハンプシャー州で発生したヒル夫妻誘拐事件は、宇宙人による誘拐のさきがけといえる事件であった。

 被害者であるヒル夫妻は、UFOに乗せられて身体検査を施され、他の惑星へ連れまわされるなど、「失われた時間」について典型的ともいえる証言を残している。この記憶もやはり、催眠術によって回復されたものである。

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