ドライヤーに感電したら1秒以内に死亡確定!? 「感電のダメージ」を徹底解説！【今日からドヤれる理科知識マンガ】

• 
• Xでポスト
• 

《今日からドヤれる理科知識》出張　夜子の保健室【バックナンバーはコチラ】

第16回「感電のダメージとは？」

漫画：くがほたる
原案：ヘルドクター・くられ

★…第16回「感電のダメージとは？」おわり…★

●第16回解説「感電のダメージとは？」

ちょっとちょっと！　蒸発とか、やり過ぎじゃない？

 

 

 

あ～、尊い犠牲じゃのぉ～。というわけで、今回のテーマは「感電」。

 

 

 

感電って白黒反転して骨が見えてバリバリーってなる感じの？

 

 

 

もちろん実際にそんな風には感電はしないけど、感電した感覚的には実にカートゥーンのビリビリ表現は的を射てるネ。ただ感電と一言にいっても、苦しみのたうち回ったり、ビクンビクンと無言で痙攣してたり、蒸発して天に還ったりいろいろなんだけど、それは電圧と抵抗から体内に流れる電流でダメージを計算することができるのじゃ。

 

へえー、なんでも数値化できるんだねー。

 

 

 

感電のダメージは簡単に計算すると「電圧　×　電流　×　時間」という単純な計算式になる。なので市販されている高電圧を売りにしているスタンガンと低電圧の小さいスタンガンも、電圧は高いけど電流はしれてる、電圧は低いが電流は旺盛ということで、ダメージの値はだいたい同じようなものになっている。そうじゃないと死んでしまうからなｗ

 

じゃあ、スタンガンはどれを買っても同じなんだね。

 

 

 

まぁそういうことになるな（笑）　地味に低電圧で電流多い方がイヤな流れ方をすることが多いので、危険度は高いとも言える。

 

 

 

最後にもっと具体的なダメージ表と人が致死的感電量の計算方法も教えてあげよう。

 

 

1mA以下：ピリピリした感覚。もしくは無痛。
1.5mA：チクっとした電気。不随意で手足が動く。
～15mA：激痛。だが死には至らない。
～25mA：後遺症の残る激痛。死に至る可能性が出てくる。
～80mA：数秒の持続感電で死に至る可能性がある。
～100mA：5秒以下で致死。
100mA以上：1秒で致命的。

皮膚抵抗（乾燥時）：10万Ω
皮膚抵抗（湿潤時）：1万Ω
体内抵抗：500Ω
簡易に計算する時は：人体は2000Ωとするとある
水中での人体抵抗：500Ω（体内抵抗のみとする）

電流（A)＝電圧（V)　／　流入部の抵抗＋流出部の抵抗＋体内抵抗

　バスタブの中に100Vのコンセントにつながったトースターを抱いて入ったとしよう

電流＝　100V　／　500Ω　＝0.2
　
　0.2Aつまりは200mAとなり、1秒で致命的な100mAの2倍ということが分かるわけ。

　つまり浴槽に半身浴しながらドライヤーでブローしてるのは、崖っぷちで縄跳びしてるようなものなのだよ～。

まじか……気をつけよう……。

 

 

 

 

【これまでのマンガ＆記事一覧はコチラから】

●キャラクター紹介

喪葉　夜子（もば　よるこ）
みたままツリ目ギザ歯の鬼畜眼鏡。正体不明のマッドサイエンティストで保健室の先生。Ｇカップ。趣味は招き猫集め。

 

 

院手　らる（いんで　らる）
女子力に磨きをかけたいお年頃の体育教師。独身。お酒とカラオケと深夜の買い食いが趣味な少し残念系。特技は服を脱がずに下着を履き替えること。夜子の幼なじみで２歳年下。ショタコン。

 

喪葉　小夜（もば　さよ）
夜子の実姉であり、長女。気ままに占い師をしているように見えるが、いろいろ裏の顔があるらしい。夜子曰く、この世で最も恐ろしい存在。魔術が使えるようにみえるが果たして・・・

 

※＝くがほたる（漫画）／くられ（原作）

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

関連記事

• 

  科学者ブチギレ！ ミステリー作品によく登場する「時限爆弾」は間違いだらけだった！【今日からドヤれる理科知識マンガ】

• 

  【新事実】推理小説に頻出する「青酸カリでの毒殺」の設定は時代遅れだったことが判明！【今日からドヤれる理科知識マンガ】

• 

  髪が伸びる「日本人形の怪」は簡単なトリックだった（今日からドヤれる理科知識マンガ）