肝臓のないサメの死骸が次々打ち上げられる! 宇宙人かUMAか、理学博士が真犯人に迫る!=南アフリカ

■シャークミューティレーションの意外な犯人
今回ホホジロザメたちを襲ったとみられている動物、それはシャチだ。シャチは英語でkiller whale(殺し屋クジラ)と呼ばれ、西欧では大昔から“海の魔物”としても恐れられている。
「成体のシャチはホホジロザメより体格も大きく、丈夫な体つきをしています。シャチが体当たりしてきたら、ホホジロザメはひとたまりもありません」
そう話すのは、生物学に詳しい理学博士X氏だ。シャチは魚やアザラシ、時にはクジラをも襲って捕食する、海の生態系の頂点に立つ生物のひとつだとX氏は解説する。
実は、シャチがサメを襲う事例はすでに報告されているという。2016年には米国・カリフォルニアの沖で、シャチのグループが小型のサメを襲っている様子がドローンで撮影されている。また、アメリカやオーストラリアなどでは、シャチがホホジロザメを捕食している様子も観察されている。
■ホホジロザメの「味」を知った!? シャチたち
だが、これまで南アフリカ近海のシャチたちがサメを捕食するという報告はなかった。どうしてシャチたちは、突然ホホジロザメの肝臓に興味を示し出したのだろうか。
「この近海に生息するシャチたちが、ホホジロザメの効率的な狩り方と肝臓の美味しさを知ってしまったのではないでしょうか」(X氏)
サメの肝臓というと、我が国でも健康食品として大変人気がある「鮫肝油」が取れることで知られている。サメの肝臓は非常に大きく、脂質に富んでいるため、常温で置いておくだけで大量の油が溶け出してくる。肝油中に含まれる脂質の一種「スクアレン」もサプリメントや化粧品の成分としてよく見かける物質である。
「成体のホホジロザメの肝臓は非常に大きいので、さぞ食べごたえがあると思います。それに栄養豊富ですから、シャチにとってはごちそうでしょう。群れの中でホホジロザメ狩りが流行しているのかもしれません」(X氏)

南アフリカ近海のシャチたちは、ホホジロザメの肝臓をごちそうと認識してしまったのだろうか。シャチの襲撃を恐れてか、ホホジロザメたちは事件のあった海域から姿を消しているという。ホホジロザメは観光の目玉であるため、現地の人々はシャークミューティレーションの影響に頭を悩ませているそうだ。
参考:「Live Science」、「Mail Online」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊肝臓のないサメの死骸が次々打ち上げられる! 宇宙人かUMAか、理学博士が真犯人に迫る!=南アフリカのページです。宇宙人、肝臓、キャトルミューティレーション、吉井いつき、理学博士、シャチ、肝油などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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