タイムトラベルが可能であることが、数学的に証明される? 教授「タイムマシン製造にはエキゾチックマターが必要」
昭和の子どもたちがワクワクした21世紀の想像図で描かれた未来よりも、2017年のテクノロジーはさらに先を行っているケースも多い。あらゆる情報を手のひらで操るスマホなどは、昭和の想像を超えて実現化されたSFガジェットの代表例のひとつであろう。しかし、古典SFの時代からありとあらゆるカタチで描かれ続けているSFガジェットの代表であるタイムマシンは、今日でもまだその試作品すら現れていない――。
■タイムトラベルは数学的に可能?
未来や過去へ時間を飛び越えて移動するタイムマシンは、科学的に本当に不可能な想像上の産物であり続けるものなのであろうかというテーマに、一石を投じるような研究発表が先日された。数学的に、タイムトラベルが可能であることが証明されたというのだ。イギリスの「Daily Mail」紙が、この発表についてレポートしている。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のベン・ティペット教授による最新の研究発表によれば、タイムトラベルは不可能であると思われる見解が多いが、数学的には可能であるとのことである。
教授によれば、私たちの生活している空間は、縦横奥行で認識される3次元空間であるが、タイムトラベルを考える場合に、時間という4つ目の次元を切り離して考えてはならず、4つの次元がそれぞれ異なる方向へ伸びている時空連続体として認識しなければならないという。
さらに、その時空連続体はアインシュタインの理論にのっとり湾曲しているので、日常生活で目にする3次元の世界から想像することは難しいが、この時空連続体の湾曲こそがタイムトラベルに重要な意味をもっているとのことである。
わかりやすい例でいえば、もし恒星や惑星がアインシュタインの理論を無視する物理法則で運動していれば、星は直線的に移動し、恒星の周りを惑星が公転するという現象は起き得ないとのことらしい。
また、時間という4つ目の次元の軸も、巨大な重力を持つブラックホールに近づくにつれて遅く流れるという証拠も見つかっており、湾曲していることが確認されている。よって、ティペット教授によれば、そういった湾曲した時空連続体に「Traversable Acausal Retrograde Domain in Space-time(時空間における横断可能で非因果的な逆行可能領域)」と呼ばれる泡のような領域をつくることによって、時空間を自由に前後することができるという計算が成り立つとのことである。
この泡状の領域は、光よりも速い速度で移動することができるので、タイムトラベルが可能であることが証明されたということである。

■タイムマシン製造には「エキゾチック・マター」が必要
しかし、数学的には可能であることが証明されたタイムトラベルであるが、その領域、つまりタイムマシンは、まだまだ先の話であるという。
理由はごくごく単純で、その領域をつくるための素材がないということである。この数学的理論に基づくタイムマシンの製造には、まだ発見されていないエキゾチック・マター(負の質量を持つ物質で、理論物理学の分野などではよく話題にされる物質)が必要であるとのことらしい。
映画やドラマ、コミックや小説の中では、スポーツカー型であったり、電話ボックス型であったり、机の引き出しであったり、電子レンジ型であったり、さまざまなタイムマシンが登場しているが、リアルなタイムマシンの登場までは、まだまだ時間がかかりそうである。
参考:「Daily Mail」、ほか
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