巷で話題の恐ろしい「人魚の掛け軸」、東光寺に直撃取材してわかった“驚愕の真実”とは!?
江戸時代、造形師たちの手によってさまざまな動物の身体部位を組み合わせた“カッパのミイラ”が作り出されたため、松浦一酒造のミイラも造形ではないかという説もあるが、真相は歴史の闇に葬られている。
ちなみに、河伯とは中国の水神のことで、「西遊記」に登場する沙悟浄も河伯である。本来、河伯は白い竜の姿、もしくは白い竜に変身するといわれ、あるいは人頭魚体とも呼ばれる存在だ。そして日本では、「河童」と「河伯」が同一視されることも多い。
そして佐賀県のみならず、九州では各地にカッパ伝説が受け継がれている。かつて九州には「九千坊(くせんぼう)」と呼ばれる“河童の元締め”が存在し、九千匹の子分を持ち、球磨川・筑後川を本拠として西海道一円の河童を束ねていたという。九千坊の悪行に怒りを募らせた加藤清正が、九州中のサルを集めて退治したとも伝えられる。その他に、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の武士たちが九州に逃れ、討ち滅ぼされた後に霊魂が河童となった、という伝承もあるようだ。
それにしても、東光寺の掛け軸が「河の守り神」「豊作の神様」の河博だとしたら、報道のようにおどろおどろしく語られ、人々から恐れられるのは、あまりにも失礼であるうえ可哀相ではないだろうか?同情を禁じ得ない。近辺を訪れる機会がある読者は、ぜひ一度、ありがたいものとして拝んでみてはいかがだろうか――。
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2024.10.02 20:00心霊巷で話題の恐ろしい「人魚の掛け軸」、東光寺に直撃取材してわかった“驚愕の真実”とは!?のページです。九州、人魚、ミイラ、伝説、寺院、佐賀県、カッパ、掛け軸などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで