キノコの突然変異で人類滅亡か!? 天才少年が解説
キノコの突然変異で人間がゾンビ化、人類滅亡か!? 天才中学生15歳が明かした“ヤバすぎるキノコ”の真実(インタビュー)
和田 いえ、そうはならないかもしれません。タイワンアリタケは主にチクシトゲアリというアリに感染しますが、だからといってこのアリが全滅するようなことはありません。これは、タイワンアリタケがチクシトゲアリの増え過ぎを上手に抑えて、生態系のバランスを取る役割を担っていると考えることもできます。つまり、ある意味では共生関係にあるともいえるんです。悪者に見えて、実は自然界にとって大切な存在なんです。キノコは「森の仲介者」と呼ばれているほどです。
――ただ、人間への感染が脅威となることは間違いないですよね。他にも同じような種類のキノコはいますか? 興味が尽きません。

和田 タイワンアリタケとよく似ているものに、イトヒキミジンアリタケなどがあり、ほぼ同じように宿主をゾンビ化させます。もちろん両方とも日本で見られますが、発見はそれほど昔のことではありません。寄生されたアリがまだ生きている(ゾンビ化の)状態で見つけることは難しいんです。虫に寄生するキノコはいわゆる冬虫夏草と呼ばれ、今までにトンボ、セミ、ハチなどさまざまな虫が寄生されていますが、宿主が行動を支配されると報告されている冬虫夏草は今のところほとんどありません。
――この映画をキッカケに、タイワンアリタケの不思議な生態にもっと注目が集まるようになるかもしれませんね。キノコ博士として、鑑賞しながら注目したポイントは他にもありますか?
和田 『ディストピア パンドラの少女』は、たくさん見どころがあるし、製作者の人たちはタイワンアリタケについて詳しく調べているなと思うのですが、やっぱり僕にとっては、研究者の複雑な心境が強く印象に残りました。感染しているにもかかわらずゾンビ化しないメラニー(主人公)を解剖して、ワクチンを作りたいコールドウィル博士と、メラニーを守りたいジャスティノー先生――。博士は暴走気味という描かれ方でしたけど、僕がもし博士と同じ立場だったら共感するかもしれないし、先生と同じ立場だったら、愛情があるから先生に共感すると思います。いろんな視点から見ることで、面白さが何倍にもなるような気がします。
■天才がキノコに目覚めた瞬間
――それにしても、中学3年生にして和田さんのキノコに対する情熱と知識量には圧倒されるばかりです。ここまでキノコにのめり込んだキッカケとは、いったい何だったのですか?

和田 物心つく前の話なので実はよく覚えていないのですが、母親によると、たまたま毎日のように遊んでいた公園でいきなりキノコが大量発生したことがあったらしく、その時からキノコに心を奪われてしまったようです。その神出鬼没さに衝撃を受けたのかもしれません。
ただ、本格的に調査するようになったキッカケなら覚えています。3歳のころ真っ赤なキノコ、タマゴタケに出くわした時ですが、その見た目から周りの人はみんな「毒キノコだ~」とはしゃいでいました。でも、後でよく調べてみたら実はとても美味しいキノコだとわかったんです。この発見を通して自分で調べるという楽しみを知って、ますますキノコの世界に夢中になりました。
――なんとキノコの新種まで発見して、ご自身で命名されたとか。
和田 はい、西表島でミナミホホタケとシロスナホウライタケを発見して、学者の先生たちと共同で新種発表しました。自分に関係する名前にしてもいいのですが、発見者の名前より、種の特徴を盛り込んだ名前の方がわかりやすいですので。
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