遂に「切り裂きジャック」を特定、29万人に1人の突然変異DNAと一致か!? 世紀の未解決事件、127年目の真実が明らかに!
「切り裂きジャック」と言えば皆様ご存知の通り、19世紀イギリスの連続猟奇殺人鬼です。いまさらその犯行を詳しく説明するまでもないかと思いますので、簡単な事件の概要のみを述べておきます。
19世紀イギリスのロンドンにて、約2カ月という短期間に、主に中年売春婦が5人、ほとんど同じ手口で殺害されました。その手口とは「人目に付きにくい裏路地で、鋭利な刃物によって被害者の喉を掻き切る」というもので、被害者のなかには腹部を切り裂かれ、内臓を持ち去られた人物もいます。
ただし最後の犯行だけは、それまでのケースとまったく異なるもので、犯行現場は被害者の部屋、被害者は25歳と若い売春婦でした。さらに彼女だけは、全身をバラバラに分解され、内臓や身体のパーツが部屋中にばら撒かれていたと伝えられています。
■「切り裂きジャック」の認知度が高い理由
最後の凄惨な殺人の後、切り裂きジャックの犯行は途絶え、表舞台からぷつりと姿を消してしまいます。連続殺人が止まった後、容疑者は数多く立てられましたが、当時の警察は容疑者と犯人を繋げる決定的な証拠を掴めず、この事件は犯人が捕まっていない「未解決事件」となりました。
「連続猟奇殺人を犯したにもかかわらず、わずか2カ月で姿を消した」ところ、そして「新聞社へ犯行声明文を送る」という、世界ではじめて認知された「劇場型犯罪」であるところから、この事件は世界的に知られる未解決事件となっています。
切り裂きジャック事件の奇妙な点は、「短期間で連続殺人が途絶えた」という点です。世界の名だたる連続殺人犯はほぼ例外なく、殺人衝動を抑えきれず犯行を続けたことが原因で捕まっています。本事件のように犯行がぷっつり途切れる、というのは、非常に珍しいケースなのです。
そして特に注目したいのは、犯行声明文が届くまでこの連続殺人事件は「ホワイトチャペル連続殺人事件」と呼ばれていたことでしょう。実は「切り裂きジャック事件」という皆様もよく知る事件名は、自身を「切り裂きジャック」と自称した、1通目の犯行声明文の名前から付けられたものなのです。
日本におけるリッパロロジスト(切り裂きジャック研究家)の第一人者である作家、仁賀克雄氏は「この声明文に”切り裂きジャック”という命名がなかったら、この事件は19世紀のいち犯罪実話として、これほど多くの人々の記憶にも歴史にも残らなかったろう」と、切り裂きジャックを取り上げた著書の中で解説しています。
要するに「”切り裂きジャック”という、響きがよくセンスのある名前を付けた犯行声明文が届いていなければ、おそらく事件の知名度は殺人マニアなら知っている程度に留まっていたであろう」ということです。
■数多くのリッパロロジストたち
さきほど「日本のリッパロロジストの第一人者」と書きましたが、本件はこれだけ古い事件にもかかわらず、そのミステリーに取り憑かれた数多くの事件研究者、通称「リッパロロジスト」が存在しています。
リッパロロジストとして特に有名なのは、小説『検屍官ケイ・スカーペッタ』シリーズで知られるアメリカの女性推理作家、パトリシア・コーンウェルでしょう。彼女は容疑者の1人であるドイツ人の画家「ウォルター・シッカート(1860年5月31日~1942年1月22日)」が犯人だという自説から、日本円にして約7億円以上の私財をつぎ込んで調査を行っており、数々の状況証拠の積み重ねと、切り裂きジャックから届けられた手紙の切手から採取した唾液とウォルターの遺物から採取したミトコンドリアDNA鑑定の結果から、その調査報告となる著書『切り裂きジャック』(講談社)にて、ウォルターが犯人だと断定しました。
ですがこの件に関しては、状況証拠ばかりで物的証拠に乏しい点、DNA鑑定に関しては「唾液を採取した手紙が真犯人からのものとは断定できない」、「ミトコンドリアDNA鑑定も、特に同じ地域では同じ型を持っている人が多く、かつ別人でも同一であることが多々あるため、同一人物とは断定できない」という点、「そもそも事件が起きた時、シッカートはフランスにいた」というアリバイ情報から犯行自体が不可能であったはず、という点など、他にも数多くの反論があります。
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2024.10.02 20:00心霊遂に「切り裂きジャック」を特定、29万人に1人の突然変異DNAと一致か!? 世紀の未解決事件、127年目の真実が明らかに!のページです。殺人、切り裂きジャック、ジャック・ザ・リッパー、たけしな竜美、127年目の真実、リッパロロジストなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで