遂に「切り裂きジャック」を特定、29万人に1人の突然変異DNAと一致か!? 世紀の未解決事件、127年目の真実が明らかに!
■新たな証拠から切り裂きジャックの正体に迫る
今回のお話はそれら数多くのリッパロロジストのひとり、イングランドの起業家ラッセル・エドワーズの著書『切り裂きジャック 127年目の真実』(角川書店)からのものです。同書によれば、彼は切り裂きジャックに繋がる新たな証拠を見付け、そこから真犯人に繋がる証拠を見つけ出した、といいます。
ラッセル氏が犯人と見ていたのは「アーロン・コスミンスキー(1865年9月11日~1919年3月24日)」です。ポーランド出身、ユダヤ系の理髪師で、犯罪歴と精神病院への入院歴を持っていました。彼は目撃証言から容疑者として逮捕されていますが、後に目撃者が証言を撤回したため、証拠不十分で釈放されています。
それはさておき、ラッセル氏が手に入れた新たな証拠、というのは「4件目の殺人の被害者キャサリン・エドウッズの持ち物だという、殺害現場に残されていたショール」です。その出自は「オークションに出品されていた(出処は確実ではない、と注釈がついていた)」、「4件目の殺害現場に駆け付けた警察官が拾い着服して持ち帰り、その子孫が今まで一度も洗うことなく保管していた」という、非常に出処の怪しい品物です。
ですが、ラッセル氏はこのショールを全面的に信じました。なぜならこのショールには、血液や精液のような複数のシミが残されていたためです。そしてショールをDNA鑑定に出し、シミからDNAを抽出しようと試みます。さらにラッセル氏は、キャサリンの子孫及びコスミンスキーの子孫、つまり被害者と容疑者双方の直系血族からDNAサンプルを提供して貰うことに成功したのです。
ショールの扱いとしては「表面は劣化が進んでいる可能性が高く、触った他人のDNAが採れてしまうかもしれない」と、すべて裏側からサンプルを採取しています。ですがショールから採れたサンプルは経年劣化から各種DNAの損傷が激しかったため、丈夫で残りやすいミトコンドリアDNAの増幅を行い、これに成功します。
そしてショールから採取・増幅された複数のmtDNA(ミトコンドリアDNA)と、被害者子孫のmtDNA、容疑者子孫のmtDNAを比較・分析したところ、それらはほぼ一致したのです。
先述した通り、ミトコンドリアDNAが一致しただけでは同一人物と断定できません。ですがこの分析の結果、ショールから採取されたmtDNAと被害者子孫のmtDNAからは遺伝する同一の突然変異が見つかり、さらにこれを保有する人物は29万人に1人の確率だ、というのです。
これによってショールは完全に被害者キャサリンのものと確定し、かつそのショールから採取された別のmtDNAがコスミンスキーの子孫のものと一致したことにより、ラッセル氏は「アーロン・コスミンスキーこそが切り裂きジャックの正体だ」と断定したのです。
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2024.10.02 20:00心霊遂に「切り裂きジャック」を特定、29万人に1人の突然変異DNAと一致か!? 世紀の未解決事件、127年目の真実が明らかに!のページです。殺人、切り裂きジャック、ジャック・ザ・リッパー、たけしな竜美、127年目の真実、リッパロロジストなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで