故・羽田元首相は古代イスラエル「失われた10支族」の末裔だった! 学者から明治天皇まで支持… 「日ユ同祖論と秦氏」の真実
■聖徳太子の伝説にもキリスト教の影響が!?
ところで、哲学者の梅原猛氏は、1972年の著書『隠された十字架―法隆寺論』(新潮社)で、一大センセーションを巻き起こす大胆な仮説を提示した。なんと、「法隆寺が聖徳太子の“怨霊”を鎮魂する目的で建てられた」というのだ。しかし同書を読んだ筆者は、別のポイントに注目した。それは、『隠された十字架』という書名に、実は「隠されたキリスト教の影響」といった暗喩が込められているのではないか、という点だ。
梅原氏はその後、2008年に出版された『うつぼ舟Ⅰ 翁と河勝』(角川学芸出版)で、「秦河勝は日本最初のキリスト教信者であり、聖徳太子もそれに影響されたのではないかと思っている」と告白した。『隠された十字架』を著した頃は、そのことにまだ確信をもてなかったために詳しく書かなかったというのだ。やはり、筆者の推論は正しかったようだ。
ちなみに、聖徳太子といえば馬小屋で生まれたとされる点など、イエス・キリストと共通する逸話が少なくない。民俗学の大家である柳田国男は、聖徳太子伝説にイエスの影響が見られることを婉曲的に「イスラ工ルの古びた教」という言葉で表現した。こうした話も、日本と古代イスラエルに深い結びつきがある可能性を補強する材料のように感じられる。
いかがだろう。古代イスラエルの「聖書の民」の末裔が日本の首相まで上り詰めたという事実は、世界の歴史における“影の側面”として、興味の尽きない話である。はたして、同様のケースは羽田孜氏が最初で最後になるのだろうか? あるいは、知られていないだけで、この国では先祖が古代イスラエルにつながる人物たちが活躍しているとすれば実に面白いが、それは今後の研究課題としたい。
参考:『大使が書いた日本人とユダヤ人』(エリ・コーヘン、中経出版)、『うつぼ舟I 翁と河勝』(梅原猛、角川学芸出版)、『隠された十字架―法隆寺論』(梅原猛、新潮社)
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