ピタゴラスは実在しない、「ブルータスお前もか」とは言ってない!? 間違って伝えられた歴史上の大ウソ5選!
研究が進むにつれ、今まで“定説”とされていた歴史上の出来事が間違いだったと判明することも多い。実際に日本史の教科書では、鎌倉幕府の成立年が1192年から1185年に変更されている。同様に歴史上で起きた出来事が、間違って信じられているケースは多い。そこで今回は歴史上で起きた誤解5選を紹介しよう。
■燃え盛る街を見下ろしバイオリンを弾く暴君ネロ
西暦64年、暴君として知られるネロが治めるローマ帝国で、世界三大大火の1つ“ローマの大火”が起きた。7晩にわたって燃え続けた炎は、市街地の3分の2を焼き尽くしたと伝えられている。そんな大火災の中、暴君ネロは燃え盛る都市を目下に眺めながら、優雅にバイオリンを弾いていたというエピソードは有名だろう。しかし誰もが想像するネロの暴君としての姿が、一部の学者によって覆されようとしている。なんとネロの時代には、バイオリンはまだ発明されておらず、バイオリンを弾くことすら不可能だったという。また資料からは、ネロが火災の最中に市民を助けたことを示唆する情報も見つかっているとか……。
■ジョン・スミスを助けたポカホンタス
17世紀のアメリカ大陸では、欧州各国が植民地化を推し進めていた。1607年にアメリカ大陸に渡った英国人の開拓者ジョン・スミスは、ネイティブアメリカンのポウハタン族と遭遇。ジョンは自身の著書の中で、ポウハタン族に処刑される間一髪のところを当時まだ幼いポカホンタスに救われた体験談を記述している。しかしある大学教授の指摘により、ジョンは著書の中で事実を誇張、もしくは捏造していた疑いが浮上。またジョンの主張には矛盾点も見られ、今だに多くの議論が行われている。
■ユリウス・カエサルが発した「ブルータス、お前もか…」
紀元前の共和政ローマ時代に、圧倒的な権力を手に入れた政治家のユリウス・カエサルは、腹心の1人であったマルクス・ブルータスに暗殺されてしまう。カエサルは死に際、信頼していた腹心の裏切りに驚き、「ブルータス、お前もか…」と声を上げたとされている。シェイクスピアが執筆した悲劇『ジュリアス・シーザー』によって一躍有名になった台詞だが、ローマ史の研究家による解釈は少し違う。古代ギリシア語では「息子よ、お前もか…」と訳されており、ここで言う“息子”はブルータスを指す。この文章が様々に解釈され、「ブルータス、お前もか…」に行き着いたとされている。
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2024.10.02 20:00心霊ピタゴラスは実在しない、「ブルータスお前もか」とは言ってない!? 間違って伝えられた歴史上の大ウソ5選!のページです。古代エジプト、山下史郎、絞殺、ポカホンタスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで