人間の頭部移植に成功か!? 中国人の首をすげ替え… カナベーロ博士が衝撃会見「生きた犬も成功」「次は脳移植」

フランケンシュタイン博士の異名で知られるイタリアの神経外科医、セルジオ・カナベーロ医師。今年5月、世界初の人間の「頭部移植」を10カ月以内に実行すると発表し、大きな話題となったが、早くも実行したとのニュースが舞い込んできた。
■フランケン博士「人間の頭部移植に成功した」

海外科学ニュース「Science Alert」(18日付)などによると、今月17日、カナベーロ医師はオーストリア・ウィーンで記者会見を開き、18時間に及ぶ大手術の末、遺体を使った実験的手術ではあったが、前代未聞の頭部移植に成功したと発表。手術は中国のハルビン医科大学と共同で行ったとのことだが、脊髄、神経組織、血管を完全に結合したと語るにとどめ、プロセスの詳細などは明かされていない模様だ。
現時点では公開されている情報が少なく、各メディアは手術の成功に疑惑の目を向けているが、カナヴェーロ医師によれば、数日以内に手術に関する医学的な論文を発表するとのことだ。真相解明はそれからでも遅くはないだろう。

カナベーロ医師の記者会見の数日後には、今回の手術を執り行ったもう1人の医師、ハルビン医科大学のRen Xiaoping博士も会見に臨んでいる。生きている人間での頭部移植手術を行うには長大な道のりがあるとのことだが、手術そのものの成功には自信をのぞかせている。というのも、かつてXiaoping博士は生きた犬の頭部移植に成功しており、手術から2週間後には走り回るまでに回復したという実績があるうえ、カナヴェーロ医師もサルの頭部移植に成功しているからだ。
■脳移植、全身サイボーグの時代へ

もし本当に頭部移植が成功しているとしたら、医学界を揺るがすブレークスルーとなることは間違いない。今後、生体での出術が実現すれば、以前、頭部移植の候補となっていた、ロシア人コンピュータ科学者のヴァレリー・スピリドノフ氏のように、難病を抱え不自由な身体を持つ人々が救われる日がくるかもしれない。
「あまりにも長きにわたり、自然が我々に規律を課してきました。我々は生まれ、成長し、老い、死にます。人類は何百万年もかけて進化してきましたが、その過程で1100億人が死にました。これは大規模なジェノサイドだと言えるでしょう。しかし今、我々は運命を自らの手に取り戻す時代に入ったのです」(カナヴェーロ医師)
カナベーロ医師は、米アリゾナ州の「アルコー延命財団(Alcor Life Extension Foundation)」とも提携しており、頭部移植の次には「脳移植手術」に着手し、最終的には脳をクローンの義体に入れ、可能な限りの延命を目指すと語っている。このまま順調に行けば、いずれアニメ『銀河鉄道999』の機械人間よろしく、脳さえあれば永遠に行き続けることができる世界が訪れるのだろうか? 今後ますます目が離せなくなりそうだ。
参考:「Science Alert」、「Daily Mail」、ほか
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